ジオメトリック・ラブ ren&sho (ページ7)

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「先輩はどうして女の人と遊ぶんですか？」

「ん～、何でやと思う？」

先輩は一瞬バツが悪い顔を見せたけど、すぐいつもの顔でそう聞いてきた。

「知りません。まあ先輩の顔だったら私も遊びまくりですけどね。」

「……遊びたくて遊んでるわけちゃうよ。」

「…へ？」

そう言って、私の顔にゆっくり近づいてきた整った顔は重なった。

え、？私、今。

顔が離れて、私の唇の温度が冷めていく。

「……ファーストキス、だ。」

「…まじ？」

「…まじ。」

「……ごめん。」

「…最低」

そう言ってフッと吹き出すように笑った。

先輩は可笑しそうに私を見るともう1回謝った。

そんな眉を下げて反省する先輩を見て
私は手すりに向かう。

「さいってーい！！！」

校庭に向かって思いっきり叫ぶと部活中のサッカー部が気付いてこっちを向いてくる。

その中に彼奴も居て、

急いで隠れる。
腰が抜けたようにペタ、と足をついて

「どしたん？」

先輩が顔を覗いてくる。

「先輩は人気ですよね？」

「まあ、女遊び激しいから彼奴までは人気無いけど」

「え、？先輩の女癖は広まってないんじゃ…？」

「あー、あれ嘘。ほんまは結構広まってる。多分、用無しの奴らが流してんねん。」

「…へぇ、あの、彼奴って誰ですか？」

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