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あれから一週間。
私が向かう先は屋上だ。
平野先輩とは色々あったけど結局仲良くなって
最初は嫌だった名前呼びも今では諦めついて許すことにしている。
「Aちゃん」
「ん？なんですか？」
「俺とAちゃんの関係ってなんやと思う？」
「ん〜、ただの後輩と先輩じゃないですか？」
「そやな〜、って！そこは私の好きな人とかちゃうん？！」
「うるさいな〜、なんで先輩が私の好きな人なんですか。絶対イヤですよ。」
「なんでやねん、じゃあ、好きな奴おるん？」
先輩に聞かれてパッと浮かんだのは彼奴の顔でなんでここで浮かぶかな〜……
もう関係ないじゃん、かき消すように頭を振る
「ふーん、おるんや？」
「いませんよ。」
平然を装うけど勘が鋭い先輩はきっと気付いてるんだろうな、
「だれ？」
「居ませんし、居ても言いませんよ。」
「え〜、おもんな」
「先輩はどうなんですか？」
「…ん〜、どうやろうな」
そう言って言葉逃げした先輩はどこかしら寂しそうな顔をしていて、でも、理由は聞いちゃダメな気がして立ちいっちゃ行けない気がして口を紡いだ。
私と先輩は他から見たら仲のいいように見えて見せているだけなのかもしれない。
先輩は時々、私の知らない顔をする。
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作者名：麗夢 | 作成日時：2018年7月20日 14時
