ジオメトリック・ラブ ren&sho (ページ5)

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「名前はひらのしょう。紫に耀くって書いて紫耀。高3やで」

「はぁ」

いきなり始まった自己紹介に情けない返事しか出来ない。

「俺、学校でめっちゃ人気者やねんけどなあ
俺のこと知らん子おんねんな、」

確かに人気そうだ。ルックスがとても良い。
彼奴とは違うタイプのイケメンだ。

あ、でも…

「なんで関西弁なんですか？」

「え？あぁ！関西に居たことあってうつって！」

「…そうなんですか」

「そっちから聞いてきたんになんかあれやなあ」

「え、！あ！ごめんなさい。関西弁聞くの懐かしくて」

って！私何話してるの！こんなちょっと変わった人に、

でも、何故か平野、先輩には話してもいいかなって自分がいる。

「なんでなん？関西に住んでたとか？」

「いや、関西は旅行程度なんですけどおさ……知り合いに関西弁喋る人がいて、」

「そゆことか！」

あっぶなー、幼馴染って言いそうになった。
もうそんな関係じゃないの！

「あ！俺の友達に関西弁の奴おんで！」

1人で頭の中で口論してると閃いたように少し声を張った平野先輩。

「あ、でも友達って言うか敵やな。ちょっとキャラ被ってんねんもん。」

なんて話す平野先輩はさっきの人には見えなくてこれがギャップというものなのか？

「キャラってなんですか」

平野先輩がキャラが被るとかなんかツボで笑うと

「笑った方がええで」

ってニコって笑うからドキッと心臓が縮んだ。

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