始点【本編】 ページ4
小野 side
小「え、風邪?」
玲「そうです。風邪です」
梶「珍しいね。Aちゃんが風邪引くなんて」
鈴「なんちゃらは風邪引かないなんていうが、あれ嘘なのか?」
「暇だからゲームする?」
俺のその問いかけから始まったゲーム大会にAちゃんも呼ぼうと思い、玲くんに呼びに行ってもらった数分後
帰ってきた玲くんの言葉にこの場にいるみんなが困惑した
それもそうだ
Aちゃんの言っていた健康優良児は割と当たっていたらしく、病気のかからなさは玲くんも太鼓判を押すほど
そのAちゃんが風邪となれば、困惑するのも無理はない
梶「Aちゃんのことだからてっきり『ほら!病人ですよ!敬え敬えわっはっは!!』っとか言うと思ってたんだけど」
鈴「いやさすがにそこまではないだろ」
玲「あ、去年はそうでしたよ。アイツ風邪引いても大して変わらないんで」
鈴「言ったのかよ!?」
小「普段と変わらないってことは今回のは相当?」
そう聞くと「まぁ寝込むほどには」と言われた
うーん、やっぱり心配だなぁ
看病とかしちゃダメかな
小「それって看病とかしてもいいのかな?」
玲「ダメです」
鈴「あ、でもほら、風邪はひき始めが肝心って言うだろ?今やらなくてどうすんだよ?」
玲「それでうつったりでもしたらどうするんですか?沢山の人に迷惑がかかるでしょう?」
小「う…」
それを言われると何も返せない
玲くんも俺たちのことを想って言ってくれている
それを考えると余計に、だ
でも、そうだとしても、さっきからの玲くんの態度には違和感を感じる
俺たちと話しながらも何か別のことを気にしてるような、そんな感じ
本当のことから逸らそうとしてる、みたいな
小「それって本当にさ、風邪?」
だから、ちょっと賭けてみることにした
玲「…風邪です。夜になったら戻ってくるんで、それまでは俺抜きでゲームしててください」
梶「ん、分かったよ」
鈴「あぁ、頑張れよって伝えといてくれ」
玲「分かりました、それじゃあ」
そう言って部屋から出ていった玲くん
うん、やっぱり違う
梶「小野さん?どうかしたんですか?」
小「んー?何でもないよ。ほら、玲くんの言ってた通り、ゲームしよっか」
鈴「うし、んじゃ最初はこれな!」
今はまだ、ちゃんとした確証がないからいい
でももし、何かあるなら遠慮はしないよ?
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作者(プロフ) - ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2018年12月16日 15時) (レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - 続編おめでとうございます。 (2018年12月13日 17時) (レス) id: 0beaa7df7a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - すいません。指摘ありがとうございます。 (2018年12月9日 23時) (レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さいねー。違反報告されて作品消される前に。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: 050f07fad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2018年12月9日 22時