最初は渡さないつもりでした ページ12
神谷 side
神「ただいまー」
玄関のドアを開けながら小さく呟く
今は夜の11時を少し回ったくらい
もしかしたらさっきの音で誰か起こしてしまったかもしれないと心配したが、幸いにも起きてくるような音はしなかった
良かった
神「とりあえず風呂入らなきゃなー…え」
喉が乾いていたから何か飲もうとダイニングルームの扉を開けた俺は固まった
Aちゃんが机に前かがみになって寝ていたからだ
しかもご丁寧に背中にブランケットまで掛けてある
いやブランケットかけるぐらいなら部屋連れて行けばいいじゃん!?
こんなの風邪引けって言ってるようなもんだろ!!
誰かも分からないブランケットをかけた相手に怒りながら起こそうと近づいてまた驚く
寝ているAちゃんの側には綺麗にラッピングされた箱があった
あぁそういえばと今までの衝撃で忘れていた今日が誕生日だということを思い出す
確か、朝ちょっと顔を合わせただけでそこからは仕事でいなかったからAちゃんには会えていない
わざわざこんな時間まで…と、自分が原因だと分かりつつも頰が緩むのがわかった
『へへ、凄いでしょう神谷さん!もっと褒めてくれてもいいんですよ?』
神「何を褒めるんだよ(笑)」
的外れなタイミングでの寝言により耐えきれなくなった俺は笑いながらAちゃんを起こす
『んー…はっ!え、あ、寝ちゃってました?すいませんお恥ずかしいところを…』
神「うん、ホントにお恥ずかしいところだったね」
『忘れてください…あー、それで、もう見ちゃったかもなんですけどお誕生日おめでとうございます』
そう言われ、さっきの箱を渡される
聞いてみると今開けても大丈夫みたいだったから開けてみると、にゃーさんそっくりの猫のドアプレートだった
神「ありがとう、本当に嬉しい」
『喜んでもらえたなら何よりです。あ、ということは私が一番最後に神谷さんにおめでとうって言ったってことですよね?やったラスト賞!!』
神「え、そんなに嬉しいもん?」
『私の中では最初と最後はいいもの扱いなので』
神「へー」
祝えたことにより満足したのかあの後Aちゃんはすぐに部屋に戻っていった
俺も早速つけようと部屋に戻っているとドアの前に小野くんがいた
小「あ、神谷さん!お誕生日おめでとうございます!!俺がラストですね!」
神「…小野くんがラストは気にくわないからノーカウントで」
小「え…」
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作者(プロフ) - ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2018年12月16日 15時) (レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - 続編おめでとうございます。 (2018年12月13日 17時) (レス) id: 0beaa7df7a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - すいません。指摘ありがとうございます。 (2018年12月9日 23時) (レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さいねー。違反報告されて作品消される前に。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: 050f07fad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2018年12月9日 22時