触れちゃいけないもの ページ35
下野side
ガチャ
下「ただいま」
『ヒイィィ命だけはお助けをおぉぉ…あれ、下野さんじゃないですか。おかえりなさい』
下「うん。とりあえず前半の言葉の意味教えてくれないかな?」
夜、今日はいつもより仕事が遅めに終わったため静かに扉を開けると怖がられた
何、命だけはお助けをって
時代劇でも見てたのかと思い、そう聞いたら『べべ別に、何も無いですよ』と返された
前から思ってたけど、Aちゃん嘘下手だよね
このまえも嘘ついてすぐバレたみたいだし
下「正直に言って」
『正直も何も、何もありませんって言いましたけど?』
下「あ、そう。じゃあ玲くんにでも聞いてみようかな」
『代永さんに2時間耐久のホラー番組見せられましたすいません』
下「ホラーでこんな怖がるって…」
やっぱりAちゃんはAちゃんだなぁと思っていたらテレビの方からプツンと音がした
あぁ、またか。最近よくなるんだよなぁ
まぁ仕方ないけど
それよりも今は、と注意を元に戻したら
『ほらぁ、やっぱここなんかいるんですって!』
下「居ないから。服離して、伸びるから」
『やですよ!今ここで離しちゃったら下野さんもやられちゃいますよ!!』
下「無いから、第1さっきのもよくあることだし。それに、どっからそんな知識入れたの」
待てよ
音だけでこれだけ怖がるなら
下「ねぇAちゃん」
『な、なんですか』
下「俺さっきさ、帰ってくる途中に面白いの見たんだよね」
『…私もう寝ます』
下「すぐ終わるから!」
言うなり足早に横を通り過ぎようとするのを慌てて止め、話を続ける
さすが、効果抜群
もっともっとと訴える思考を抑え、出来るだけ聞いてる方が怖がるようにゆっくりと低い声で伝えていく
こういう時役に立つから声はありがたい
やっと話し終え期待大でAちゃんをみると
『聞くんじゃなかった』
下「ごめんって。でもさっきの作り話だからさ。それ考えたら怖くないでしょ?」
『怖い怖くないの問題じゃないんです!2時間耐久した後で聞かされるのが嫌なんです!!』
涙目になりこちらを向く姿が映った
あーこれは、しばらくはやめられないなと自負しつつ面白がっていたら
ピーンポーン
インターフォンが鳴った
カメラ付きインターフォンの為、映像を見に行くとそこには誰もいなかった
『下野さん…寝ましょう』
下「うん。そうだね」
さすがに玄関は開けられなかった
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モツ(プロフ) - 返信遅くなりすいません。コメントありがとうございます!出来るだけ更新できるようにしますのでこれからもよろしくお願いします (2018年9月2日 21時) (レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 続き早くみたいー (2018年9月2日 16時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2018年8月26日 6時