Sスイッチ ページ34
『代永さん。まじめに聞きますね』
代「うん」
『どうやったら女子力つけられるでしょうか』
代「…それ男の俺に聞く？」
『聞きます。というか、代永さんもうほぼ女子じゃないですか』
夜
リビングで台本のチェックをしていた代永さんを見つけ、話しかける
代「いや、男だからね？」
『え、女の人じゃないんですか』
代「待って、ガチトーンで言われたらちょっと傷つくんだけど」
え、だって女子でしょ？
今更男なんて、ねぇ？
ありえない
そう言うと、代永さんはサッとリモコンを手に取りテレビを付けた
プツンと鳴った後、ついた画面には「お分かりいただけただろうか」という文字
え、これまさか
代「男だったら怖がらないよね？」
『あー私そろそろ寝ないとなー！！』
ガシッ
代「何言ってんの？寝かせるわけ無いじゃん」
『ソウイエバワタシシュクダイアッタナー』
代「宿題ならここでしなよ。俺見てあげるから」
『お願いします腕を離してください』
代「ヤダよ。離したら逃げるでしょ？だったら意味ないじゃん」
『分かりました、こうしましょう。もう私代永さんが男だと認めるんで、ホラーだけはやめてくださいお願いします！！』
画面では相変わらず、怖い映像(極力見ないようにしてる)と、明らかに低い声(正直言って聞きたく無い)が流れ続けている
代永さんからしたら俺は男だからこんなの見ても怖がらないと言いたいのだろうが、私からすれば最悪の展開だ
夜中にホラーなんて、場合によっては明日目の下にクマが出てしまう
代「へー、Aちゃんお化け怖いんだ」
『だからやめろって言ってるでしょうが！！』
もうこれ以上見てられないと、目を背けて言うと途端に笑い始める代永さん
あ、ヤバイこれスイッチ入ったな
ちょっと前の自分を後悔した瞬間に腕を引っ張られ隣に座らされる
これ少女マンガとかだとすごく美味しい展開なんだろうけど私今それどころじゃないんだよね
『代永さーん？私もう寝たいんですが』
代「ねぇAちゃん、これあと2時間あるんだってさ。終わってる頃Aちゃんどうなってるかな」
『あははー、多分私死んでるでしょうね。色々と』
頑張れ私、あと2時間耐久だ
とりあえず今日学んだこと
人のSスイッチは無闇に押すべからず
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モツ(プロフ) - 返信遅くなりすいません。コメントありがとうございます！出来るだけ更新できるようにしますのでこれからもよろしくお願いします (2018年9月2日 21時) (
レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 続き早くみたいー (2018年9月2日 16時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2018年8月26日 6時
