ボイスアクトー ページ20
『ただ今帰りましたぁー』
下「あ、おかえり。弟くんは?」
『友達の家で勉強会らしいです。勉強会って言っても教える側ですけどね』
あの野郎、私の頭の良さまで持っていきやがって
その余ったやつを少しはこっちに回しなさいよ!!
『あ、下野さん』
下「何?」
『下野さんって勉強できたりします?』
下「教科にもよるけど、どうかした?」
『いや、少し教えてもらおうかと思いまして』
もうすぐテストだから…これで赤点取ったら補習が増えちゃうから…
だから今度のテストだけは!ちゃんとした点数取らなくちゃいけないんだよおぉぉぉ
下「あはは、大変だね。出来る範囲でならいいけど、教科は?」
『英語でs』
下「ごめん、それ俺無理」
『え、や、ちょっと待ってください!』
いきなり無理と言われた挙句、その場から立ち去ろうとする下野さんを慌てて引き止める
『そんなにダメですか?』
下「いや、なんていうか俺英語だけは本当に出来ないから。頼るだけ無駄だよ」
『それでもお願いします!もう下野さんしか頼れる人がいないんです!!』
下「なんで!?弟くんいるじゃん」
『玲はテスト前になると徹底的に無視してくるんです。自分のに集中したいからって』
下「えー」
悩んでいる下野さんをなんとか宥め、赤点になっても下野さんのせいにしないという約束のもと、ようやくOKが出た
『やった!じゃあ下野さん、ここの中から好きな問題を出してください』
下「わかった。…次の単語を英語にしなさい、声優。…これ答えられないとまずいんじゃない?」
『ちょーっと待ってくださいよ?…まず声はボイスだから…』
下「うん、あともうすこし」
『え、優?優って何!?優しい?優しいって単語でいいの?いや優しいって単語もわかんないけどさ』
下「ブッブー、答えはボイス…何これ、あくとー?」
『ん?あくとー?』
何だそれと思い答えを見るとactor…つまりアクターだった
『下野さん、これ…アクターです』
下「え、でもここoだからアクトーじゃないの?」
『oですけどa読みです。…下野さん』
下「いやそんな目で見られても…ってか俺言ったよね!英語できないって!!」
『…あぁ、すいません。予想以上に出来てなくて驚きを隠せませんでした』
下「Aちゃんってたまにヒドイよね」
『自覚しております』
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モツ(プロフ) - 返信遅くなりすいません。コメントありがとうございます!出来るだけ更新できるようにしますのでこれからもよろしくお願いします (2018年9月2日 21時) (レス) id: bd1d0739b8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 続き早くみたいー (2018年9月2日 16時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2018年8月26日 6時