声優？なにソレ？おいし…くはないか

梶くん誕生日回 ページ14

『今日は付き合ってくれてありがとうございます！』

代「いや付き合ってって…無理矢理連れて来たんでしょ！」

『やだなぁ、そんなことありませんって』

代「うわこの子誤魔化そうとしてる！」




明日は記念すべき梶さんの誕生日


だからプレゼント買おうと思って仲の良さそうな代永さんを呼んだんだけど




『代永さぁん』

代「…何？」

『500円以内で梶さんが喜びそうなプレゼントってあります？』

代「せめて1000円にしようとは思わなかったわけ」

『思いませんでした！というかそんなに持ってません！！』

代「……」




なんなら財布見ます？って言ったらジト目で見てきたことを私は忘れない


うん。いや、ね？


お小遣いは貰うんですよ？


でもね？


ラノベとかね？アニメのね？本やらグッズやら買ってたらいつのまにかパァですよ？




『と、いうわけなんで、よろしくです！代永さん！！』

代「それ確実にAちゃんがいけないと思うんだけどなぁ」

『まあまあ、気を取り直して、レッツラゴー！』

代「俺なんでついて来ちゃったんだろ」




『はい、では代永さん。おススメのものはございますでしょうか？』

代「えー、じゃあこの時計とか？」

『代永さん、これ、値札万単位ですよ』

代「うん。知ってた」

『………』



代「これとかどう？」

『私的にはアリですけど、これ絶対梶さん怒りますよ？』

代「まあ女物の服だからね」

『着たら絶対似合いそうなんですけどねー』

代「ねー」




ダメだ


ぜんっぜん決まらない


時たまこれ梶さん絶対似合うっていうのがあるんだけど値段がなぁ




代「ねぇAちゃん」

『何ですか？』

代「プレゼントはね、その人のことを思いやって、これあげたら喜ぶだろうなぁとか、考えながら選ぶんだよ？」

『はい』

代「だからね、Aちゃんも俺を頼らず自分で見つけてみて。選択肢は広げてあげるから」




そう言って代永さんは私に5000円札を渡して帰っていった


自分で見つけるって言ったってどうすれば…




『これって…！！』




見つけた


見つけましたよ、代永さん


梶さんへのプレゼント


ありがとうございます、代永さん


待っててくださいね、梶さん

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