続き ページ4
よくわからない謎の機械を握り締めたまま立ち尽くしていると、キッチンからAが戻ってきてしまった。
「どうしたの？立ったままで。座ってればよかったのに」
トレイに二人分の紅茶を乗せて、Aが不思議そうに首を傾げる。
「あ、いや、これは、その」
なんの結論も出ないまま声をかけられ、ロボロは謎の機械をそっとテーブルに戻した。
Aはトレイをテーブルに置きながら苦笑する。
「あー、それね」
それね！？
慌てるとか、隠すとか、そういうのは無いのだろうか。
「ネットで見付けて、つい衝動買いしちゃった」
「あ………、自分で買った、んや？」
不自然に声が震えてしまう。
衝動買い、だと？
「やっぱり、見た目だけで選んじゃダメだね〜」
「見た目で選んだん！？」
「使ってみてガッカリ」
「使ってみたん！？」
ガッカリ？？
それは何を期待してどうガッカリしたのか。
知りたいような永遠に知りたくないような……。
Aは謎の機械を手に取ると、おもむろにスイッチを入れる。
今使うん！？
「ほらねー」
そう言って、Aは謎の機械でテーブルの上を擦った。
「全然ゴミ吸わないの。そもそも吸い込んでる感じもしないし。モーター弱すぎるのかな〜」
「…………掃除機？」
「うん、卓上クリーナー。……………え？何だと思ったの？」
脱力感と罪悪感と羞恥心とほんのちょっぴりの落胆とが一気に押し寄せ、ロボロはその全てを誤魔化すためにAを抱きしめた。
「え！？なになになに」
「なんでもない！！ごめんな！！忘れて！！いや忘れるのは俺や！！忘れるから許して！！」
「え？なに？なんで謝るの？？」
「なんでもないんや！！そらそうよな！！そんなわけなかったんや！！ちょっと考えれば解ったことやのに〜〜〜！！」
「どうしたの！？どうしちゃったの？？」
「ほんとなんでもない！！お茶飲もか！ありがとうな！！」
無理矢理ごまかして、テーブルに着く。
さっさと忘れなければ。
今日は久々のお家デート。
ゆっくりまったり、穏やかな時間を過ごす予定だったのだ。
おかしな考えはしまっておこう。
思い出すとしても、まだちょっと時間が早すぎる。
「ところでさっきはなんで謝ってたの？」
「忘れて！！！！！！」
〜*〜*〜*〜*〜*〜
実際、作者の卓上クリーナーはよくわからないフォルムをしています。
【pi】留守だと思ったらいた→←【rb】☆ 思ってた使い方じゃなかった
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ガナッシュs2(プロフ) - マスタードさん» あれ例外はちょっと脇が甘すぎですよね〜ｗどっちもＯＫな人かもしれないのにｗ 嫉妬ものはいいですよね。私も読むの好きなので、「いい」と言って貰えてうれしいです！！ (2023年1月9日 21時) (
レス) id: 1465e56711 (このIDを非表示/違反報告)
マスタード(プロフ) - 例外なんかーーい！！嫉妬深いshpくんもいい… (2023年1月5日 15時) (レス) @page21 id: 939cd7d5e4 (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！！ナイショなんですが、実は私もニヤニヤしながら書いてます！ (2023年1月5日 12時) (レス) id: 4fe2c19fa1 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 勘違い恥ずかしくてとてもニヤニヤしながら読ませてもらっています！とても楽しいです！ (2023年1月5日 0時) (レス) @page19 id: 42a2f19d6f (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - てか、なんだ？？なになになになに？？？なぜ投稿から4日も経ってから伸びた？？？見たことない数の通知が来ていてビビってるんですが……。hitが昨日1100で今日15000て何故？？もしかして皆さん、お正月三ヶ日は夢読まないタイプですか？ともかく、皆さんありがとう！ (2023年1月4日 18時) (レス) id: 4fe2c19fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ganaches2 | 作成日時：2021年9月19日 20時
