ちょっと遊んであげましょう ページ12
その日一日は森の中を探索したり、食料を確保したりと、生き抜くためのサバイバルをして終わってしまった。
Aに、人がいる所に連れて行って欲しいと何度か頼んでみたが、
不思議とAは悲しそうに耳を伏せるだけで、何処かに案内してくれる様子は無かった。
また、寝床の洞窟へ戻り、焚き火にあたっていると、Aはふと洞窟の外へと歩き出した。
外はすでに夜になっている。
洞窟の出口で座り込むAに並んでみると、
Aは空を見上げているようだった。
空には月が煌々と輝いている。
「満月かなぁ。………いや、ちょっとだけ欠けてるか」
月はほぼ真円に近い。
「月が好きなんか？明日は満月かもな」
しかし、Aは嬉しそうではなく、どこかそわそわと落ち着かない様子だ。
月には不思議な魔力がある。
魔法の無い向こうの世界ですら、満月の夜には狼男が変身するし、
この不思議な魔獣も、月と何らかの関係があるのかもしれない。
落ち着かせようと、首の後ろを撫でる。
「よしよし、どうしたん？」
Aは不安そうに鼻を鳴らしながら、頬擦りをしてくる。
仕草は愛らしいが、体は大きいし、何より角がある。
「っわ！……ちょ、ツノ気をつけてな」
巨体に押されてよろめきながら、ロボロはAの喉を撫でてやる。
ゴロゴロと喉を鳴らしてようやく落ち着いたAの首をぽんぽんと叩いた。
「さ、もう寝よ？」
一緒に木の葉の寝床に戻ると、Aはまた隣にスペースを作って横になる。
その隣に横になると、どうしても気になってしまうことがある。
「………なぁ、お腹もふもふしてええか？」
すると大きな前足がずんとロボロを押さえつけた。
「ぐぇ、重。なんであかんの〜？」
せめて首回りの毛皮をわしゃわしゃと撫でていると、足元を尻尾でくすぐられた。
「くすぐった……！！おま、しっぽは反則やろ！！あはは、やめぇ、そっちがその気なら遠慮せんからな！！」
お返しに、あちこちのふわふわの毛を撫で回す。
怒るかと思いきや、Aもじゃれついてきて、二人で転げ回った。
最終的には体格の差で、Aに軍配が上がった。
「重〜〜、わかった、俺の負けや、もうやらんから」
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もちもち - rbr「火力不足だ、出直せ」 め、名言来ちゃ〜!!! もう作者様愛してます！！だいちゅｋ(((( 続編に期待してもいいスカ⁈ (2023年2月21日 22時) (
レス) @page38 id: 057b0a6fab (このIDを非表示/違反報告)
krn🦒 - ガナッシュs2さん» お好きなんですよぉ〜！()ガナッシュs2さんやっぱ書き方お上手ですね！ほんと読んでて面白いです！好きですありがとうございます！！！ (2022年9月26日 8時) (レス) id: f85e9a6557 (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - krn🦒さん» 気付いてしまいましたかっ……！！てか、ｄ！もお好きだったんですね！！そうか、ああ、運命！！なるほど…！！ (2022年9月25日 0時) (レス) id: 1465e56711 (このIDを非表示/違反報告)
krn🦒 - あぁ…この神作品ってガナッシュs2さんのやったんですね！なんだぁ…そっかぁ！！…………えぇ？？マジですか？？ちょっと前にパソコンで見てて(これはスマホです)「わっ！これめっちゃおもしろ！！好きｯｯ！！」ってなってたんですけど…？？なるほど運命か() (2022年9月22日 14時) (レス) id: f85e9a6557 (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - このページ開くと、「転生したら邪神の生贄になってた」「転生したら動物になってた」っていう漫画の広告が表示される……w (2022年9月5日 15時) (レス) id: 4fe2c19fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ganaches2 | 作成日時：2021年11月4日 4時
