＊ ページ23
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「どんだけ結婚したいんだよ」
「もうあとがないからな……」
「結婚出来れば誰でもいいのか……」
チーノも若干引いている。シナリオ書いたのチーノだよね？
エミさんが家に突撃する度に、毎回居留守や仕事があるふりをして追い返している。
ストーリーが進んでいるのか不安になってきた矢先に、ついにイベントが始まった。
『Aさん、いつになったら名前を書いてくれるん？』
『……書かないよ』
テキストだけで私が疲れているのがわかる。
『なんで？ Aさんは俺と結婚したいやんな？』
→「もう帰ってほしい」
→「絶対したくない」
どっちを選んでも面倒な未来しか見えない。
上の方が穏便に済ませられるだろうか。
『……あのさ、もう帰ってくれないかな』
エミさんは尚も食い下がる。
『でも、まだ名前を書いてもらってへん』
『だから、書かないって』
『……？ ああ、Aさんは少しドジなところがありますもんね。名前を書き間違えないか不安なん？』
「すごい馬鹿にされてる……」
「名前の書き間違えは少しどころちゃうやろ」
選択肢は追い出すか説得を試みるかの二択だが、なんか腹が立ったので追い出すを選択した。
『何でそんなに追い出そうとするん？ まさかさっき渡した届け、もうなくしたん？』
「私のこと赤ちゃんかなにかだと思ってるでしょ」
「ドジっ子の域を越えとる」
すると突然、押されていたエミさんのアバターが動かなくなる。
『ほんま、Aさんはモノをなくす天才やな』
にこにこと笑いながら、彼は二枚目の婚姻届を差し出した。
「やばいやばい。怖すぎでしょ」
「こういうのってあんま見ないタイプなん？」
「私の知ってるヤンデレは力ずくで書かせるから……」
少なくとも、数打ちゃ当たるみたいな脳筋戦法ではない。
『でもそう何度も無くされちゃ流石に傷つくわ』
エミさんの発言を皮切りに再び押し問答が始まるが、突然エミさんが衝撃的なことを言う。
『どうして私の話をきいてくれないの』
『聞いとるよ、俺と結婚したくないんやろ』
あまりのことで驚きを隠せない。
「エミさん、私の言葉理解してたんだ……」
「俺ずっと日本語を話す宇宙人かと思ってた」
「ちょっと、笑わせないで」
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鹿野ユズナ(プロフ) - 逆に夢主ちゃんのヤンデレを攻略する主役も面白そうだな、と考えが溢れて止みません。もしやお花畑様天才ですか？夢主ちゃんや物語に詰め込まれた魅力がすごいです。続編移行お疲れ様です。これからも頑張ってください！ (2020年10月6日 0時) (
レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 鹿野ユズナさん» コメントありがとうございます！そこのところ、どうなるんでしょうね？怖がるのか冗談めかして流すのか、それともノリなのか本気なのかはさておいて一緒になってヤンデレになるのか……。私も知りたいです (2020年10月5日 20時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - これ、実際にゲームみたいなこと主役たちに言われた夢主ちゃんの反応も気になりますよね……悪ふざけなのかガチなのかは置いておいて（にっこり） (2020年10月5日 18時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！そろそろ続編へ移行するので、続編も読んでいただけると嬉しいです…！ (2020年10月3日 14時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - (*＾＾*)最高や.......(脳溶けた)スマホ没収されっとって見れへんかったけど、返してもらって見たら.......うん、最高や.......(＾p＾) (2020年10月3日 13時) (レス) id: 8d0048bdd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2020年9月14日 19時
