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「Aちゃん！危ないっ！！」
誰かの言葉が聞こえてきて、首を横に向けたらサッカーボールが飛んできた。
「あぶないっ！！！……A、怪我とかしてへん！？」
「…み、蜜柑…ごめんっ、」
砂埃で目が開かない、けど…声で蜜柑だって分かった。
「２人共こっち！！ここに一旦逃げこもう」
じゃあ今、あたし達に声をかけて、私の腕を引っ張った人は一体誰？
「これで、もう大丈夫」
何で…いきなりこんな…っ
アリスの暴走みたいな、突然物が襲ってくるなんて…っ
一体、何で…
「み、みんな…」
暗がりで分からなかったけど、ここ、倉庫の中だ。目が慣れてきて、蜜柑の顔が見えるようになって気付いた。
「フフ…フフフ、フフフフ…」
小泉さんが、蜜柑の首に手を当てて不吉に笑っていた。
「小泉さん！何してるの！？」
あたしは小泉さんを突き飛ばした。警戒する目を向けて蜜柑の手を取り、距離を取った。
「ひどぉ〜い、白崎さん。見た目に反して随分、狂暴な事するのね。こわ──い」
何なの、この人…纏ってる雰囲気がガラリと変わった。
怯えた様子も見せず、クスクスと笑い続ける小泉さんに背中に冷や汗が伝うのが分かった。
「血は争えないってホントね。
周りの目を騙して欺いて、裏切り者の母親とそっくり」
裏切り者？あたしのお母さんが？小泉さんがどうして、あたしのお母さんのこと…
「あなたもよ、佐倉さん。
犯罪者の母親と、そういうとこそっくり」
自分も知らないお母さんの話をされて、蜜柑は固まってしまった。
「ねえ白崎さん、佐倉さん」
あたし達に一歩ずつゆっくりと近づいてきた小泉さんを前に、逃げなきゃと思うのに足が固まって動かない。
「クラスの中心でみんながあなた達を大好きで、今とても楽しいでしょう？
特に白崎さんは、クラスの人気者でみんなからチヤホヤされて大事に愛されて幸せな生活を送って、まるでお姫様ね？」
あたしも蜜柑も何も答えなかったけど、小泉さんは気にした様子もなく言葉を紡ぐ。
「私ねこれから先、そんなあなた達の大事な物を、１つ１つ壊して奪ってあげることが、とっても楽しみ」
あたしの目の前に立った小泉さんと目が合った瞬間に、全身から血の気が引いた。
「その時のあなた達の苦しむ顔を想像する度に
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
