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蜜柑が言った事は、あえて誰もツッコまないようにしてるところで。


さあ、あなたの魂を解放するのですっ!と、音無さんの幻聴が聞こえた気がした。





「みなさ──ん!もちつきをはじめまっすよ──!」





初詣について盛り上がっていたあたし達はタカハシさんの声が聞こえた途端、今度は餅つき出来る所に移動してした。





「どんなおもち作ろうかな…イチゴ味が良いかな…」



「よう☆」





棗くんの方をチラリと見たら、翼くんと一緒にいた。翼くんが棗くんにアッカンベーされた。

それもなんか、ちょっと凄いジェスチャー付きだ。黒い企みのオーラが翼くんの周りをまとった。





「翼先輩──、もちつき手伝って──!」





あたし達は餅つきを始めた。その最中に、翼くんが臼に入ったお餅に何かを入れていた気がしたけど、誰もツッコむことはなかった。





「では!」


「「「「いっただっきま──す♡」」」」





完成して、皆で手を合わせてお餅を食べ始めた。流石はアリス学園。座卓にはいろんなお餅がある。





「うわっ!蜜柑の何だソレ、”ミカン味“のもちか!?
オレンジ色…」


「翼先輩こそチョコ味やんか──」





蜜柑の作ったお餅を見た翼くんは引きながら蜜柑に話しかけた。それが気に入らなかった蜜柑も翼くんに文句を言っている。





「まあ…どんなお餅より、アンナちゃんの動くモチにくらべたら…」


「ルカぴょんのよもぎもち、おいしそうね…」


「え…」





アンナちゃんの作ったお餅を手に取る心読みくん、流架が作ったお餅を狙う蛍と陽一くん。


ていうか、蛍はお餅を作っていないよね…蛍は皆が一生懸命作っている間もつまみ食いばかりしてた。


そしてあたしの所にも来て、みたらしときな粉のお餅を食べたそうに見ている。





「…蛍、食べる?」


「…いいの?」





嬉しそうに微笑んで、中々減らなかったあたしの作ったお餅を食べる蛍。





「あ、ずる──い!
ウチもAの作ったん狙ってたのにっ!!」


「まだあるよ。はいどうぞ」


「わあっ、ありがとうなっ!お返しに、ウチが作った餅入りのぜんざいあげる!」


「う、うん…」





お餅を受け取った蜜柑は、ミカン味のお餅のぜんざいをくれたけど。結局、手を付けることができなかった。





「棗君〜♡これ、私の作ったイチゴ味のおモチなのー!アンコ入りでー」





スミレちゃんが棗くんの所へお餅を渡しに行った。あたししはの手元にあるお餅を見た。

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未来(プロフ) - てあさん» 嬉しいお言葉、ご愛読いただきありがとうございます。  (2023年3月24日 22時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
てあ(プロフ) - すごく面白くて大好きです。 (2023年3月24日 3時) (レス) @page50 id: 0608e9eaca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来 | 作成日時:2023年1月11日 19時

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