力量 ページ16
今日は久々にゲームがある。
メンバーは傭兵、調香師、納棺師、機械技師だ。
バランスがいい組み合わせだと思う。こういうメンバーは一体誰が決めているのだろうか？
とりあえず、この間は手を抜いてしまったので今回は死ぬ気で頑張らねば。
非常に憂鬱だ。俺はそういう趣味はないってのに……
ロッキングチェアがギシリと音を立てて揺れる。
手に持った本は先程から1ページも進んでいない。
そもそも、何故俺がこんな事をしなくてはならないのか。
何度も考えたが、よく分からない。
しばらくすると、時計から鐘の音がしたかと思うと無機質な声でゲーム開始まで5分だということを告げられる。
ついにやって来てしまった。
だがまあ仕方がない。
ジョゼフが言っていたように楽しめばいいのだ。
ちょっと厨二病な感じで頑張ろう。
面白おかしくしないと罪悪感で死ぬ。
待機所まで行き、厨二病縛りを開始する。
「愚か者共を制裁する時間がやって来た……せいぜい苦しむがいい！」
高笑いをした後に覚めた頭で考える。
俺は一体何をやっているのだろうか？
今更ながら疑問になってきたぞ。
そのままぼうっと天井を眺めているとガラスが割れる音が聞こえ、俺は気絶した。
ああ、ゲームが始まる。
「あー……レオの思い出だ。寒っ……」
あまりの寒さに思わず震える。
なんで死んでるのに感覚があるのだろうか。よく分からない。
千里眼を使い、1番近くのサバイバーの元へ向かう。
出来れば機械技師がいいのだが、シルエット的に調香師だろうな。
近くまで接近すると、調香師もこちらに気がついたようで逃げ出す。
まあ逃がすわけがないがな。
銃口を向け、照準を合わせる。
トリガーに指をかけ、
撃つ。
銃声が辺りに鳴り響く。
さて、ダイスを振らなければ。
「死ぬ覚悟は出来たか？」
[1d3→3]
お、調子がいいな。
調香師が目の前でダウンし、蹲る。
早速1人目を捕まえ、椅子に括り付けることが出来た。
さて……俺の今回の外在気質は瞬間移動。
ここに留まるのもいいが、他サバイバーを探すのもありだ。
ただせめて半分越えてから動きたい。もしも半分を超える前に救助されてしまえば非常に厄介だ。2回の余裕が出来てしまう。
だが俺は能力的に救助狩りには向いていない。
今回はほかの所へ行ってみよう。
1番揺れている暗号機に向かって瞬間移動をする。
「やァ。こんにちは。」
機械技師。見つけたぞ。
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ゼロ(プロフ) - なんかクトゥルフ？とかわからないけど読んでみたら面白かったです！ (2020年6月21日 23時) (
レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
外国製烏(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！光栄です！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: 19489dbd8a (このIDを非表示/違反報告)
月 - 面白いですね！ (2019年5月31日 19時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：外国製烏 | 作成日時：2019年5月24日 18時
