狂気の後に来る安堵 ページ11
「はっ……あ…う……」
あたまが、ぐちゃぐちゃに、なって、それで、
[多弁症、一貫した会話の奔流です。RPどうぞ]
こえが、きこえて
「あ、あ、あ、ちがう、いやだ！い、やだ！なんで俺がこんな目に会わなくちゃ行けないんだそうだそもそもこんな目に会うこと自体がおかしいだって俺は何もしてないそうだおかしいじゃないかなんだよ生贄って神話生物なんかクソくらえだああああああ頭が割れそうだ神よどうか俺をお救い下さいこの哀れな人間めをお救い下さいお願いします何でもしますから死にたくない死にたくない殺したくない怖い怖い怖い闇がそこにいる死が迫っている死ぬ死んでしまう」
「……発狂したか。所詮は人よの」
「ん？どうしたんですか？」
「ああ傘の。良いところに。実はな、新参者に声をかけたのだが……」
「メリーゴーランドが回って君がいてそれで馬が空を飛ぶんだそれから俺はどこか遠くに連れていかれていやだいやだ置いていかないでくれイライ、イライ、助けて、1人は嫌だ」
「……発狂してるじゃないですか。」
「うむ。困った」
「困ったじゃないですよ全く……あなたはしばらく彼に接触しないでくださいね。僕がどうにか宥めてみますから」
「ああ神よ！神の子よ！俺をどうか救ってくれ！」
「ああ、鍵がかかっていますね。生憎私はピッキングスキルなど持ち合わせておらず……」
「我が解錠しよう」
「開きましたね。ではあなたは遠くへ行っておいてください。厄介なことになりかねない」
「うむ。すまぬな傘の。」
「いえいえ。次からは十分お気をつけくださいまし。」
「……聞こえています？もう大丈夫です。あなたの脅威はどこかへ行きました。安心してください。」
ふと、頭を撫でられ抱きしめられる感触に意識が浮上する。
ああ、自分は今まで
「……よかった。おはようございます生贄さん。気分はどうですか」
上がった息を宥めながら口をぱくぱくと動かす。
全身をぐっしょりと濡らす汗が気持ち悪い。
「あまり優れないようですね。大丈夫。こういうのは范無咎で慣れているんです」
ぽんぽんとリズムよく叩かれる背中に涙が込み上げる
こんなふうに慰めてもらったのはいつぶりだったか
嗚咽が漏れて彼の肩口を濡らす。
彼を思い出す。
ああ、なんて幸せな時間だろう。
「おやおや、まるで子供ですね。」
くすくすと笑う彼の体温に当てられ、そのまま俺の視界はブラックアウトした。
(これB Lフラグつけた方がいい？)
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ゼロ(プロフ) - なんかクトゥルフ？とかわからないけど読んでみたら面白かったです！ (2020年6月21日 23時) (
レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
外国製烏(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！光栄です！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: 19489dbd8a (このIDを非表示/違反報告)
月 - 面白いですね！ (2019年5月31日 19時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：外国製烏 | 作成日時：2019年5月24日 18時
