‘‘笑顔’’で送り出すと決めたから【探偵チームKZ事件ノート】

お昼ごはん ページ8

「あー、腹減ったー」

時刻はもうすぐ12時。

私もお腹が空いてきた。

「そうだね。何か食べる？」

すると、和臣が元気な声で言った。

「俺、カレーがいい！」

えーっ、カレー?

「私はパスタがいいなー」

私たちは意見が合わないことから、カレー屋さんもパスタ屋さんも入っているフードコートみたいなところに行くことにした。

フードコートはちょうどお昼時のため、かなり混雑している。

2人で頑張って空いている席を探した。

ようやく見つけた2人席はカレー屋さんもパスタ屋さんも近かった。

「やっと見つかったぁ〜」

呟いたのは、和臣。

「カレー屋さんもパスタ屋さんも近いね！」

私がそう言うと、和臣が手を差し出してきた。

えっ、なに?

「ほら、ハイタッチ！」

あ、そういうことね。

『イェーイ！』

私たちは、フードコートで席を探すだけでも楽しめちゃうんだね。

息がピッタリ！

私たちはそれぞれで食べたいものを注文して、いただきますをした。

『いただきまーっす！』

ごはんを食べている間は、家族のこととか、学校のこととか、いろいろな話をした。

私たちがちょうど食べ終わる頃に、和臣が言った。

「帰る前にさ、観覧車に乗ろ」

いいね！

私は和臣と観覧車に乗れるなんて、とても嬉しかった。

なんか、ザ・デートみたいな感じで。

でも、和臣は嬉しそうじゃなかった。

嬉しくないわけではないかもしれないけど、なんだか、腑に落ちない感じ。

うーん、何だろう？

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