番外編37話 写真館 ページ17
アンケシSide
数日後、写真が届いた。
アンケシ「みろA。いい感じだな!」
A『アンケシさんガチガチに緊張した顔してる』
アンケシ「なッ!!してない!!」
A『してるって。コレとか』
アンケシ「してないってば!!」
Aが小馬鹿にしたようにクスクスと笑っている。
アシリパ「白黒に映るんだな」
杉元「なんか味気なく感じるよねぇ〜・・・。
まぁ俺達がガキの頃よりかは良いと思うけど」
A『そのうち、色もたくさんつくようになるんじゃないか?・・・俺達が死んでからだろうけど』
白石「え?なになに〜それ」
いつの間にか人が集まってきた。
アンケシ「白石が来なかったやつだ」
白石「俺ジッと出来ないもん・・・」
杉元「お前苦手そうだもんなぁ〜」
杉元と白石がアハハと笑う。
A『アシリパとアンケシさんがお前にも来てほしかったってさ』
白石「え?そうなの?」
私とアシリパはAに拳骨をした。
アシリパ「馬鹿!いまそれは言わなくていいんだッ」
恥ずかしくて佐一を巻き込んでやることにした。
アンケシ「べつに私達だけじゃなくて佐一もそう言ってた!」
杉元「え!?いや俺はふたりがそう思ったなら・・・」
白石「喜んでいいのか良くないのか分かんないんだけど・・・・・」
みんな照れ隠しのためにそれぞれに擦り付けている。
アンケシ「貴方だって白石に来てほしかったんじゃないのか!?」
ニヤニヤするAに振る。
白石「え〜〜〜まさか松崎が―」
A『居たら楽しかったんじゃない?』
杉元「そうだぞ!ツンツンキャラのAが――え?」
A『・・・・悪いかよ』
Aの発言に嬉しそうな顔をする白石。
尾形「ははッ。デレデレじゃねぇか」
白石「松っちゃん!!」
白石がAに抱きついた。
白石「わかった!今度は俺も行くよ!!」
杉元「全員で撮ろうぜ。尾形も混ぜてやるよ」
尾形「俺はいい」
アンケシ「構図は?」
白石「じゃあアンケシちゃんはここでアシリパちゃんはそこ・・・・杉元と尾形はこっちで――」
杉元「あ?俺が松崎とアシリパさんの隣だよ」
「それでここがアンケシさんで・・・」
白石「俺だって二人の隣が良い!」
撮るものは何も無いのにそれだけで私達は十分に想像して楽しんだ。
あまりにも騒がしいけど、新しい発見ばかり。
すべてが終わってもほんの少しだけならこのままで居たいなぁ。
この先も・・・。
なんて、ワガママになるのかなぁ。
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作者名:白文鳥 | 作成日時:2020年12月13日 12時