21話 女心（2） ページ6
意地を張って折角手に入るものを手放す滝吉の心がわからない。
滝吉が居ないことを良いことに、話してしまおうか。
尾形「なァ――」
白石「やっぱ、聞くべきかなぁ・・・」
・・・・は？
尾形「なにを」
白石「ヒェッ！？いやな何でもないデス」
尾形「言わなきゃ撃ち殺す」
白石「拒否権無し！？」
尾形「早く言えよ。白石由竹ェ〜・・・」
白石は辺りを見回すとゴクリと唾をのんだ。
そして、俺の耳もとでポツリと囁いた。
白石「Aちゃんとお前・・・やっぱ付き合ってんだろ」
尾形「・・・・・・はぁ？」
白石は額に手を当てると、ボソボソと呟いた。
白石「だって何なの・・・さっきから距離近いし俺の目の前でいちゃいちゃしてさぁ・・・」
「そりゃふたりとも顔がいいからお似合いだよ！！だけど俺の気持ちを汲み取って！？」
「なんで俺の初恋の子と似ているAちゃんが尾形ちゃんと仲良ししてる姿見なきゃいけないの？！」
「だったらAちゃん俺にキスしようとしてこないでよっっ・・・・・・・ハッ！」
白石は慌てて口を塞いだが、全て聞いたあとだ。
滝吉が遠くで花をいじっている姿を確認してから俺は白石に問いかけた。
尾形「お前・・・滝吉Aという名前で他に聞き覚えは無いのか？」
白石「・・・・え？いや、無いと、思う」
尾形「ひとつ面白い話を聞かせてやる」
「大好きな兄さんを探して北海道に渡ってきた馬鹿な女がいるらしい」
白石「え？！なに急に御伽噺でもするわけ？」
尾形「黙って聞け」
白石は俺に睨まれると冷や汗を浮かべて口を閉ざした。
――滝吉、ひとつ貸しだからな。
尾形「女は兄と再会するが、兄は女のことを覚えていなかった。いや・・・」
「知ってても知らないフリをしているんだろうなぁ」
白石「・・・・・」
尾形「どちらも相手の未来の為を思って一向に前に進めようとしない」
「すれ違いって怖いよなあ・・・・白石由竹」
白石「ははははは。そうだね〜」
尾形「・・・気持ちが離れていくのも時間の問題だな」
俺がそう呟いた途端に白石の表情が変わった。
そして、「まさか」と声を漏らした。
白石「俺・・・もしかして・・・」
A『杉元さんとアシﾘパちゃん遅いですね』
まだ怒りを抱えているのか淡々とした口調で滝吉がそう呟いた。
尾形「おかえり。滝吉」
A『只今帰りました』
滝吉はそう言うと白石を見て寂しそうに微笑んだ。
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よいよいの宵さん(プロフ) - ありがとうございます！早速見に行ってきます！ (2022年9月3日 1時) (
レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 有り難う御座います🥺🙏【白文鳥∧( 'Θ' )∧】で出てくると思われます･･･【不屈の羽】という作品はpixivで全話投稿済みです！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - pixivも見に行こうと思うんですが名前はなんですか？教えてくださると嬉しいです！色々と把握しました！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 嬉しいお言葉を有り難う御座います！垢が切り離されてしまったためここでの創作は卒業致しました😭💦pixivで現在活動を再開しております。カラコエも時間を見つけ書き直す予定です。そちらで是非また読んでくださると嬉しいです！ (2022年9月2日 22時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - 楽しみに待ってます！！白石落ちが少なくてこんな作品探してました！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年8月26日 17時) (レス) @page19 id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年3月7日 11時
