25話 聞こえてますか？（3） ページ19
白石Side
白石「嘘ぉぉ！！」
やってしまった。
お金を、置いてきた(そもそもそんなに無い)
白石「はぁぁぁ・・・・・」
ていうか、インカﾗマッちゃんに教えて貰ったお店に行ってみたけど、全く同じという簪は無かった。
それに、高い。
買えない。
白石「盗むしかないかなあ・・・・」
いや、でも、盗んだものをあげても喜んでくれるだろうか？
Aちゃんは綺麗になりたいと望んでいた。
盗みを働いてあげたものが綺麗だとは思えない。
白石「ぐぬぬぬ。アシﾘパちゃんがいれば・・・」
――こんなゲスい考えを持っている奴に貰っても嬉しいはずがない、か。
白石「はぁ」
『【わたしはね・・・・大大大好き。
へへ・・・】』
思い出しただけでも火照ってしまう。
あれは、反則だ。
可愛いどころの問題じゃない。
白石「Aちゃんの好きはどっちの好きなんだろ・・・」
家族としての好きか、俺を異性としてみている好きなのか、
俺はもちろん――。
白石「でもAちゃん忘れてそ〜〜〜」
てか、今日の反応は絶対に忘れてる。
試しに隣で眠っておいたのに。
真逆の無反応。
・・・・脈ナシだったり？
白石「嫌だぁ・・・俺せっかく、思い出したっていうか、ちゃんと分かったのに」
いや、でも、この方がいいのか？
Aちゃんがこれから女の子としての幸せを手に入れるのだとしたら。
俺は邪魔なのでは？
Aちゃんの想いはきっと、若気の至りってやつで、俺とは違って。
こんなのが兄だって相互理解した途端に、冷めて、サヨナラ？
そんで、尾形ちゃんにとられるんだ。
あの二人、なんだかんだお似合いだし・・・。
白石「うぅ・・・尾形ちゃんのバカぁ。
なんであんなに顔が良いんだよ！俺の周りは」
「カムイの意地悪ぅぅ〜〜！！！」
通行人の視線が痛い。
白石「・・・・そうだ。一人になれる場所に行こう」
俺はトボトボと一通りを避けた原っぱにへと向かっていく。
小さな花が沢山咲いている。
白石「花輪、似合ってたよなあ――・・・」
「【・・・気持ちが離れていくのも時間の問題だな】」
白石「そんなの、俺が一番わかってる」
自分の孤独を満たそうと、色んな女の子たちに手を出した。
誰かにそばにいて欲しくて、ただ、俺の隣にいてくれる温かい存在が欲しくて。
ねえ、Aちゃん。
簪みたいに綺麗じゃないけど、脱獄囚が作った花輪は、綺麗にできたら貰ってくれるかい？
続く (更新停止中)
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よいよいの宵さん(プロフ) - ありがとうございます！早速見に行ってきます！ (2022年9月3日 1時) (
レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 有り難う御座います🥺🙏【白文鳥∧( 'Θ' )∧】で出てくると思われます･･･【不屈の羽】という作品はpixivで全話投稿済みです！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - pixivも見に行こうと思うんですが名前はなんですか？教えてくださると嬉しいです！色々と把握しました！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 嬉しいお言葉を有り難う御座います！垢が切り離されてしまったためここでの創作は卒業致しました😭💦pixivで現在活動を再開しております。カラコエも時間を見つけ書き直す予定です。そちらで是非また読んでくださると嬉しいです！ (2022年9月2日 22時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - 楽しみに待ってます！！白石落ちが少なくてこんな作品探してました！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年8月26日 17時) (レス) @page19 id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年3月7日 11時
