25話 聞こえてますか？（2） ページ18
インカﾗマッ様に教えてもらったけど、私は半日ほど眠っていたそうだ。
つまり、日付が変わってしまったということ。
昨日の思い出は、ボコられたというものしかない。
なかなか最悪だ。
白石「ほんとに死んじゃったかと思ったぁ」
A『大袈裟です』
チカパシ「もう平気なの？」
A『・・・はい。心配かけてすみませんでし――・・・た？』
由竹兄さんが私の背中に両腕を回している。
つまり、抱き締めてくれている。
白石「・・・・・・本当、良かった」
A『・・・はい』
この場に乗じてわたしも由竹兄さんの背中に手を添えた。
白石「インカﾗマッちゃん。俺は変わりの物買ってくるからさ。Aちゃんをよろしく！」
A『変わりの物？』
白石「・・・壊れちゃったからね。簪」
A『あ』
そういえば、アレ壊れちゃったんだわ。
A『ごめんなさい。インカﾗマッ様。
せっかく頂いたのに』
インカﾗマッ「いえ。また買い直せば良いだけですよ。壊れたのが簪だけで良かったです」
インカﾗマッ様はそう言うと私の頭を撫でた。
チカパシ君は私にインカﾗマッ様に買ってもらったという金平糖を三粒くれた。
白石「それじゃ！行ってきまぁす」
由竹兄さんは旅館から颯爽と飛び出していった。
A『・・・・・・・・』
「【俺はね――・・・・・・・・・】」
そういえば昨日、由竹兄さんとなにか話してなかったっけ？
A『う〜ん・・・？』
インカﾗマッ「そういえば白石ニｼパ」
A『由竹兄さんがなにか？』
インカﾗマッ様が冷や汗を浮かべている。
インカﾗマッ「お金を置いていってますね」
チカパシ「そもそも白石ニｼパってお金ちゃんと持ってたの？」
そういえば、由竹兄さん、手ぶらで出ていった。
インカﾗマッ「・・・・どうやって買い物をするつもりなんでしょう」
チカパシ「・・・・・・・さあ？」
A『下手に盗んでまた捕まられたら困りますね』
有り得そう・・・・・・。
A『私、由竹兄さんを追い掛けます』
インカﾗマッ「えっ。でも絶対安静ですよ」
チカパシ「そうだよ。怪我人は休んでないと！」
インカﾗマッ様とチカパシ君は部屋の戸を塞ぐように立った。
A『・・・・わかりました。由竹兄さんも忘れ物をしたと思ったら帰ってきますよね』
二人は大きく頷いた。
――でも、なんだか二人きりで話したい気分。
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よいよいの宵さん(プロフ) - ありがとうございます！早速見に行ってきます！ (2022年9月3日 1時) (
レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 有り難う御座います🥺🙏【白文鳥∧( 'Θ' )∧】で出てくると思われます･･･【不屈の羽】という作品はpixivで全話投稿済みです！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - pixivも見に行こうと思うんですが名前はなんですか？教えてくださると嬉しいです！色々と把握しました！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 嬉しいお言葉を有り難う御座います！垢が切り離されてしまったためここでの創作は卒業致しました😭💦pixivで現在活動を再開しております。カラコエも時間を見つけ書き直す予定です。そちらで是非また読んでくださると嬉しいです！ (2022年9月2日 22時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - 楽しみに待ってます！！白石落ちが少なくてこんな作品探してました！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年8月26日 17時) (レス) @page19 id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年3月7日 11時
