20話 夏に言われぬもの（1） ページ2
白石side
白石「え、あ、あのぉ・・・離してくれない？」
A『・・・・・・・嫌です』
嫌だって言われても・・・てか、力強ッ！！
白石「あんまり、俺のことナメられたら困るぜ。Aちゃん」
ヤレヤレだ。俺は脱獄王だ。
ありとあらゆる監獄から逃げおおせた男！！
たかが女の子(それも年下)の拘束なんざ簡単に抜け出せ――・・・・。
白石「ぐぬっ ふぬぬ・・・くうぅぅ！」
抜け出せない！？嘘ぉ！！
A『私からは決して逃げられませんと言いましたよね』
白石「まだまだぁぁぁぁ！！」
Aちゃんは俺の次の動作を見越しているのか、即座に判断し、防いでくる。
焦りが募り、汗が出てきた。
白石「・・・・・・・僕ちん女の子に倒された経験ないんだよねぇ〜」
A『あら、じゃあこれで分かりましたね。
遊郭で貴方に愛想を振り撒いていた女たちの気持ちが』
妙にトゲトゲとした口調でAちゃんは言い放った。
・・・・。
白石「キスしたら・・・離してくれんの？
じゃあ はい」
自分の顔面が熱い。
俺・・・照れてんのかな。
別にAちゃん相手ならいいんだよ。
それくらい。
でも、Aちゃんの未来に俺は必要ないじゃん。
そんな俺が、こんなことしていい訳ないから・・・あの時は我慢したのに。
白石「・・・・・・」
目を瞑って近づいてくるのを待った。
自分の心臓の音が早まっている。
そして、俺を抑え込むAちゃんの手が僅かに震えていて、汗ばんでいた。
そこまでして、俺とキスをしたい意味が分からない。
A『・・・由竹さん』
暫く黙ったままだったAちゃんがポツリと呟いた。
白石「・・・まだぁ？」
目を開けると、Aちゃんは一気に俺に近づいてきた。
完全に油断していた、やば、顔近ッ！！
そんで、自分の心臓まじうるせぇ！！
A『ほんと、馬鹿ですね』
そっと俺の上から身体を退けてAちゃんは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
A『顔真っ赤ですよ。大丈夫ですか？』
白石「はえ？」
A『自分の身は大切にしてください。
逃れたい一心で望んでもないことを言わないで下さい』
『それが言いたかっただけですから。
カムイコタンの一件といい・・・考え無しの行動は控えましょうね』
白石「く〜ん」
Aちゃんは俺を見つめ、小さな笑みを浮かべた。
A『これさえ守ってくれれば、十分ですから』
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よいよいの宵さん(プロフ) - ありがとうございます！早速見に行ってきます！ (2022年9月3日 1時) (
レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 有り難う御座います🥺🙏【白文鳥∧( 'Θ' )∧】で出てくると思われます･･･【不屈の羽】という作品はpixivで全話投稿済みです！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - pixivも見に行こうと思うんですが名前はなんですか？教えてくださると嬉しいです！色々と把握しました！ (2022年9月2日 23時) (レス) id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
白文鳥【元】(プロフ) - よいよいの宵さんさん» 嬉しいお言葉を有り難う御座います！垢が切り離されてしまったためここでの創作は卒業致しました😭💦pixivで現在活動を再開しております。カラコエも時間を見つけ書き直す予定です。そちらで是非また読んでくださると嬉しいです！ (2022年9月2日 22時) (レス) id: 1bc2ea2efe (このIDを非表示/違反報告)
よいよいの宵さん(プロフ) - 楽しみに待ってます！！白石落ちが少なくてこんな作品探してました！更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年8月26日 17時) (レス) @page19 id: ab89395776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年3月7日 11時
