215話 俺がやる（1） ページ16
「【Я хочу, чтобы ты был рядом со мной】」
『【・・・いまのはなんて？】』
「【抵抗すれば殺すぞと言ったんだ】」
『【熱心ですねえ・・・ロシア語のお勉強】』
「【A】」
『【ん？】』
「【Не оставляй меня в покое】」
『【・・・・わからん。なんて？】』
「【ははッ・・・教えない】」
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A『アンケシさん。ちょっと』
アンケシ「・・・・ん？」
A『【傍にいて欲しい】ってロシア語で言って』
アンケシ「・・・え！？え・・・えっと」
アンケシさんが頬を赤く染めながら呟く。
アンケシ「Я хочу, чтобы ты был рядом со мной」
・・・・まんま一緒だ。
A『じゃあ、【俺を一人にするな】』
アンケシ「Не оставляй меня в покое・・・ど、どうしんたんだ？急に」
A『ホント・・・馬鹿兄貴が・・・』
俺は勝手に病院の扉を開けて百の部屋にへと向かっていった。
杉元「おいA」
杉元が俺の隣に来て、呟いた。
杉元「何する気だ。お前」
A『・・・トリカブトに殺られて死ぬくらいなら、俺の手で直々に殺ってやろうって』
杉元「・・・・・・・」
杉元が廊下を見回すと、腰に収めている銃剣を取り出した。
杉元「お前はダメだ。俺が殺る」
A『・・・』
杉元がそう言うと扉を開ける。
が、俺と杉元の動きが止まった。
百が、居ない。
杉元「尾形が逃げた！！」
杉元が叫び、俺の手を掴んだ。
A『・・・マジかよ。あいつ』
『はッははッ・・・！』
俺は杉元を抜かして外に飛び出る。
A『アシﾘパ アンケシさん』
『百之助が逃げた！！』
アシﾘパとアンケシさんが目を丸くした。
アンケシ「シロ！」
近くの木からシロが飛んできた。
アンケシ「上空から探してくれ」
杉元「裏へ回れッ 白石と谷垣は向こうだ」
「まだ遠くへは行ってない。
アシﾘパさんは離れるなッ」
俺とアンケシさんは杉元たちと反対方向から百を探すことにした。
アンケシ「・・・どこだ？」
A『・・・・・・・・！』
もしかしたら、百はまだ外に出ていないのでは？
引き返して、病院の前に立つ。
新しく出来た足跡を見つけた。
それは、厩の方に続いている。
A『尾形ァ！！』
馬に乗り込もうとしていた百が驚き顔でこちらを見つめた。
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白文鳥 - ととさん» 嬉しいお言葉を有難うございます！訳あってこの作品はpixivにお引っ越ししました。励みを有難う御座います！そちらの方で頑張ります！ (2022年1月8日 19時) (
レス) id: 50fca864bb (このIDを非表示/違反報告)
とと - ここまで一気に読み進めてしまいました。続きが読みたくて、急いで単行本を読みました笑 主人公と周りとの距離感がたまらなく好きです。 (2021年6月24日 22時) (レス) id: 2c3ad1893b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白文鳥 | 作成日時：2021年1月18日 21時
