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140話 形成逆転(1) ページ4

廃旅館前でAとアンケシは杉元とアシリパと尾形と合流した。

尾形「都丹庵士と手下2名が建物に入っていった。あの廃旅館が奴らのアジトだ」

杉元「銃を取りに戻っていたら逃げられる。
このまま一気にカタをつける」

A『アシリパとアンケシさんは外で待機しててくれ』

シロがAに付いていこうと肩に飛び乗ったがAはシロを振り払った。

シロが抗議するかのようにAに向けて鳴き声をあげるがAはそれを無視した。

仕方なくAたちは廃旅館にへと足を踏み入れた。

尾形「暗いな・・・飛び込んで窓を開けるぞ」

杉元「うッ・・・ダメだ。窓は板が打ち付けられて・・・」


バァンッと扉が勢いよく閉まった。

警戒した三人が振り返る。

A『・・・進めッ百!杉元!』

Aが引き金を引いた。

尾形「走れ」

Aと杉元と尾形は別々の方向に進んで行った。

杉元と尾形が奥から周りAが都丹の位置を探りながらこの場に残った。


A『(何だこの建物は・・・全部真っ暗だ)』

都丹「形成逆転だ」

Aは勘で歩き始めた。

音を立てないように、慎重に。

都丹もAを探るために舌を鳴らす。

A『(俺たちを探している。ここは奴らの寝床だ。すぐにみつかる)』

都丹「血の匂いがする・・・」

Aは左側の暗闇を見つめる。

そして、静かに銃を構えた。

A『・・・・・・・』


突如、誰も歩いて居ないはずなのに足音が響いた。

都丹が直ぐ様引き金を引く。


Aは銃声の方向から都丹の居場所を推測し発砲した。

銃弾は都丹が握っていた拳銃に当たった。

都丹「!?」

Aが都丹のもとへ向かおうとした丁度そのとき、杉元が都丹に突っ込んでいった。


杉元と都丹が戦闘を始める。

都丹「きさまら鉱山会社の連中と網走監獄の犬童は報いを受けるべきだ」

  「囚人の命と光を奪って得たものをすべて奪ってやる」

A『動くな杉元ッ!』

Aが都丹の身体を思い切り蹴飛ばした。

都丹は地面を転がり仰向けに倒れた。


杉元は持っていた歪な形の槍を手に都丹にへと向けた。

杉元「オラ咥えろよこの野郎」

アシリパ「杉元どこだ?大丈夫か?」

アンケシ「無事なのか!?」

A『二人はそこを動くなッ』

Aが都丹の喉に銃口を押し当てる。

杉元「無関係なアイヌの村を殺して回った分際でよ。テメエらに大義なんてねぇだろう。
盗っ人が」

A『報いを受けるべきなのはテメエ等の方だよ』

140話 形成逆転(2)→←139話 暗中(2)



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作者名:白文鳥 | 作成日時:2020年12月22日 23時

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