シンデレラとは程遠いけれど 02 ページ2
｢A、こん中やったらどれがええ？｣
何着もの煌びやかな服を手にしながらそう問うてきたオスマンに、当然だがAは何も答えなかった。正確には答えられなかった、が正しい。
オスマンとAは今、2人で服を探すべく街へと赴いていた。
店員たちは皆オスマンには当然、Aにも気前よくニコニコと接してくれる。Aにはそれが新鮮に見えると同時に、見知らぬ人から向けられる笑顔が少し怖かった。
『？』
｢分からんかぁ…じゃあ、俺が選んでも大丈夫？｣
オスマンの案に、Aはコクリと頷く。
するとオスマンはにっこりと笑ったかと思えば、一切無駄のない動きで服を選び始めた。ここにトントンが居れば、｢流石は自称JK｣と呟いていた事だろう。
暫くしてオスマンは会計を済ませ、Aの元へと戻って来た。
｢お待たせ。それじゃあ帰ろか｣
そう言って手を差し伸べると、Aは一瞬戸惑ったが、すぐにその小さな手をオスマンの手に重ねる。
その手はオスマンが思っていたよりもずっと小さく、そして柔らかかった。
｢(ああ、可愛ええなあ)｣
Aと手を繋いだことでご機嫌になったオスマンは無意識に鼻歌を歌い、Aの歩幅に合わせながら帰路へと向かった。
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重(プロフ) - 緋彩さん» 緋彩様、コメントありがとうございます。小さい女の子とお兄さんがほのぼのしてるのが好きなんです…可愛いと思ってくださり嬉しいですー！ (2019年1月18日 21時) (
レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
緋彩(プロフ) - 主人公も可愛いんですが､個人的にショッピ君がにゃーって言ったの可愛い！ (2019年1月18日 20時) (レス) id: 5f8954327f (このIDを非表示/違反報告)
重(プロフ) - 結衣さん» 結衣様、コメントありがとうございます。ふえぇ…嬉しいです…読んでくださりありがとうございました……！ (2018年12月30日 20時) (レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - はえぇ...すごいですぅ...完結お疲れ様です (2018年12月30日 19時) (レス) id: 462408b9f9 (このIDを非表示/違反報告)
重(プロフ) - 杉山さん» 杉山様、コメントありがとうございます。早速見て頂けたようで嬉しいです！大変お待たせしてしまいもしかしたら忘れてしまっていないかと心配しておりましたが、覚えていてくださったようで良かったです…！素敵なリクエストありがとうございましたー！ (2018年12月23日 8時) (レス) id: 2985056c9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重 | 作成日時：2018年7月15日 18時
