神楽の姉の愛されすぎる件について (ページ4)

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第4話ページ4

土方「そろそろ帰んなくていいのか？」

いつの間にか煙草を取り出した土方さんは、私を見つつ問いかけた。

A「そうアルナ、
そろそろ帰らないと…」

外からドゴォォォンという音とともに、私の妹、神楽の叫び声が聞こえた。

神楽「A姉ちゃん、
ここにいるんでしょぉお？」

このまま吠えられ続けられても困るので、土方さんに許可をとり屯所の庭に出ると。

神楽「A姉ちゃん！
探したアルヨ～！」

私に飛びついてくる神楽を受け止めると、私もごめんね？と、抱きしめ返す。しばらく抱き合っていると、神楽が手を離して行こうヨと手を引いて言った。

A「ちょっと待ってヨ！
総悟にお礼言わないと！」
神楽「いつの間に、
そんなに仲良くなったネ～！！
クソサドの事なんて、
名前で呼ばなくていいアルヨ！」

そう言って怒り始める神楽。とりあえず、途中でまたあった山崎さんに、沖田さんによろしく伝えてください、とだけ言って屯所を出た。本人にきちんと言おうと思ったが、神楽の力が強すぎた。総悟の事になると、なおさらだ。

怒ったように手を引き続ける神楽の手を私も握り返した。

神楽「心配したアルヨ」
A「ごめんネ？」
神楽「A姉ちゃんだから、
許してあげるネ！」

そう言って振り返り笑って見せた神楽の笑顔は今までにないくらい、輝いて見えた。