第25話ー番外編ー ページ25
総悟に連れられてついたのは。大きな木に沢山のライトで飾り付けられたもので。一瞬、時が止まったかのように感じた。
A「す、すごい…」
思わず言葉を失うほど綺麗で。隣にいた総悟が、"な、綺麗だろィ"なんて満足げに目を細めて笑う姿も綺麗で。総悟は沢山のライトにに負けず劣らず綺麗だな…なんて、本当に絵になるな…なんて考えた。
A「これ、何て言うアルカ！？」
総悟「イルミネーションって言うんですぜ？」
思わず見とれていると、総悟に名前を呼ばれて。総悟と目線を合わせると、ちゅっという音と、暖かいものを感じて。あわてて総悟の胸板を押し返した。
A「な、何するアルカ！？」
総悟「何ってキスでさァ」
可愛らしい、満面の笑みから瞬く間に黒い笑顔へと豹変する総悟に思わず引きつり笑いをする。
総悟「ここにはあるまじないがあるんでさァ」
A「まじない？」
総悟は得意げに、"そう、まじない"と言った後私の耳に唇を近づけ、囁きながらこう言った。
総悟「ここでキスすると、
プロポーズする時に成功しやすくて
夫婦仲良くいれるそうですぜ」
私は絶対真っ赤であろう顔をポカンと総悟にさらけ出していると、"間抜け面"と、笑われた。総悟は隊服から小さな白い箱を取り出して、ひざまづく。そして、その箱を開けると指輪が入っていて。
総悟「結婚…してくだせぇ」
私は驚きつつ、真っ赤になりつつそういう総悟にもちろんはいっ！と答え、抱きついた。総悟は少しよろけながらも、抱きしめ返してくれた。
総悟「A大好きでさァ」
A「私も大好き！」
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作者名：マロン | 作成日時：2018年11月5日 18時
