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第18話 ページ18

なぜか万事屋の中にズカズカと入り込んでいくパピーに、苛立ちを覚える。いくら実の父と言え、この万事屋は私の中では家のようなものになっていたからだ。そんな所にズカズカと入り込まれたら、溜まったもんじゃない。

A「神楽はいないヨ!!」

私は大声を張り上げた。多分、今までに無いほどの。パピーはまあまあと宥めるようにソファに勝手に座った。私も苛立ちを隠しながらソファに座る。

星海「もう一度言う。
星にそろそろ帰ろう、Aちゃん」

ここに来る前までの私なら、はいと元気よく返事していただろう。でも、今の私は大切な妹や、彼氏がこの星にいる。そんな星を投げ出して行くことはいくら何でも出来ない。私はパピーを真っ直ぐ見つめて、口を開いた。

A「私も神楽もこの星に残るヨ
この星の人達は皆良い人アル
初めて会うような
私にも優しい星ヨ」

パピーは真剣な色を目に宿しながら、私の話を黙って聞いている。

A「それに、今の私には
この星に守りたいものが
たくさんアルヨ
彼氏もいるし…ネ
だから、一緒に行けないヨ
パピー」

話が終わったと同時にヒステリックに叫び出すパピーに、私は慌てた。今までにあまり無かったから。パピーがここまで叫ぶなんて。

星海「その彼氏を連れてきなさい!
お父さんが見極めてあげるから!」
A「……分かったヨ」

私は肩を落とした。こうなったらパピーは人の言う事を聞かない。私が気分が落ち込み始めた。また、ピンポーンとインターホンが鳴って
万事屋の扉を開けると…。

??「よー」

つい2週間前に彼氏になったその人だった。

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作者名:マロン | 作成日時:2018年11月5日 18時

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