第2話 ページ2
A「おいー!
生きてるアルカー?」
総悟は顔を真っ赤にしたまま、俯いてしまって顔を上げない。寝ているのでは…?と変な心配までしてしまう。
総悟「ぜ、全然大丈夫ですぜ!」
そう言っているが、まだ顔は真っ赤で説得力がない。そんな総悟を見て私は少し笑を零した。
A「そうアルカー?
にしては、顔が真っ赤ネ!」
なんて笑っていると、急にムスッとして私の頬をつねってきた。
A「なにひゅるひゃるあ!?」
訳:何するアルカ!?
私がつねられているのを見ると、笑いをこらえていたらしい総悟が吹き出す。私も負けじと、総悟の頬をつねり返した。
突然スパンッという音と共に、襖が開き土方さんが現れる。
土方「おい総悟、話したいことが……
すいませんでした」
私たちの様子を見ると、頭を下げて走って行ってしまった。
A「今感じがいされたヨナ」
総悟「嗚呼、されやしたね」
A「待つアルー!」
総悟「待ちやがれ、土方コノヤロー!」
私たちはほぼ同時にそう叫ぶと、襖を蹴破り。縁側を走り出す。土方さんを探すために片っ端から、襖を開けまくった。
総悟「いやした?」
A「いないヨ!」
2人の焦ったような声だけがこだまする。まずい…このままだと、感じがいされたままになってしまう。私の頬に汗が伝った。
総悟「ちょいと、ここで待ってて下せェ」
そう言うと、総悟はどこかへ走り出した。数分後に戻ってきた総悟の手には、タオルがあった。
A「ありがとヨ」
総悟「べ、別に」
そう言ってふいっと顔を背ける総悟の顔は、言うまでもなく、真っ赤になっていて。まるで、トマトみたいだった。
タオルで汗をふくと、再び2人で走り出した。
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作者名:マロン | 作成日時:2018年11月5日 18時