GENE's My Girl ... ？

▽ ページ21

Ryuto side





なんだか今日はいつもより早めに来たメンバー

そりゃそうか。昨日の事件があったからな
“ 涼太、Aを誘拐事件 ” や(笑)

結局あの後どうなったのか、Aは無事なのかも解らへん





玲於「 … あいつら、来るかな 」

亜嵐「 何も返答なかったし、怪しいんだけど 」




Aと一緒だったはずの涼太も、一回既読付けたけど応答ナシ。

これ、まずいやろ

流石に俺も何年か一緒にボーカルやってきたから分かる。涼太のAに対する気持ちくらい

俺と同じような目でAを見とる。


いや、俺以上に執着してるかもな






「 おはよーう 」


隼「 わ！Aたち来た！！」

裕太「 無事やったか！」






A達はいつも通りやってきた

俺たちのザワつきに「なにが？」とあまり気にして居ないらしい




亜嵐「 涼太昨日と服同じじゃね？」


玲於「 … マジじゃん 」


「 シャワー浴びたけど、涼太くん着替えなかったもんね 」




「「 は？？」」





うちの小悪魔さん、今サラッととんでもない事口にしましたよね？

シャワー浴びた？涼太がAの家で？

俺は混乱したけど ニヤニヤが隠せへんかった

もうそこだけ聞いたら誰だって想像してまうやろ






涼太「 ちょ、Aそれはないわ 」


亜嵐「 どういう事、涼太 」

隼「 詳しく取り調べましょう 」





涼太も涼太で、自慢気にするかと思ったけど

案外Aの発言に焦ってる … ますます怪しい





涼太「 言っとくけど、何もしてないからね？」


玲於「 証拠は？」


涼太「 … ないけど 」





メンバーから質問攻めの嵐

なぜか涼太だけが責められているというこの状況に
Aはハテナをいっぱい浮かべてる

コイツはみんなを翻弄させてるっていう自覚があるのだろうか


まぁ、きっと生まれつきの才能なんだな

男をコロッと落とす才能やわ







「 涼太くん、酔っ払いの私を介抱してくれてたから帰れなかったの 」


涼太「 あんなA置いて帰れるわけないやん 」


メン「 介抱したの？」


「 うん、私タクシーの中で記憶なくしちゃったから(笑)」





ふーん、なるほど？

探偵数原は何となく分かったぞ。

Aの言ってる事に嘘はなさそう。だってAが誤魔化す時のクセは分かるから

これはほんまのトーンで話してるわ





亜嵐「 とにかく、しばらく飲み禁止ね 」

「 えー 」




しばらくお酒禁止令を出されたAなのであった





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