時代が変わろうとも宿儺の姉［両面宿儺］

二十六話 ページ30

さて、子供を無事救出し呪霊を祓ったのはいいのだが...なんでこいつらギャーギャー怒鳴りあってんだ？
うるさいのは嫌いなんだが...。


「だから言ったろ！！1人は危ねー、真面目にやれって！！」

「1人は危ないなんて言われてないわよ！！」

「言っ....ってなかった！？」


虎杖君、残念だがそれは言ってない。


「つーか何食って育てば素手で壁ブチ破れんのよ！！」


それな？
近くで見てたがほんと意味わかんなかった。
...あとでやってみようかな.....。


「鉄コンじゃなかったんだよ！！」

「鉄コンじゃなくても無理よ普通！！」


虎杖君のお母さん、虎杖君がお腹いる時砂鉄でも食べてたのか？？


「俺もしこたま聞かれたけどさ、オマエなんで呪術高専来たんだよ」


あ、それは気になったな。
人が呪術師になる時色々な理由を抱えてるからな。


「田舎が嫌で東京に住みたかったから！！！！」

「お金のことを気にせずに上京するにはこうするしかなかったの」


田舎の子らしい考えだな。
だが、田舎の方がいいと思うがなぁ。
呪術師としてもただ住むだけだとしても。


「そんな理由で命懸けられんの？」

「懸けられるわ。私が私であるためだもの」


凄く綺麗な笑顔でそう答えた野薔薇ちゃん。
野薔薇ちゃんは心が綺麗な人だな。


「そういう意味ではアンタにも感謝してる」

「私が死んでも私だけ生き残っても明るい未来はなかったわ。ありがとう」

「まぁ、理由が重けりゃ偉いんけでもねーか」

「ハイ！！お礼言ったからチャラー！！貸し借りなーし！！」

「〘....なんだコイツ〙」


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その後五条たちと合流し、子供を五条とウニ君が送り届けてきた。


「お疲れサマンサー！！」

「子供は送り届けたよー 今度こそ飯行こうか」

「ビフテキ！！」 「シースー！！」

「えー！ビフテキだろ！！」

「アホか、私は高い寿司が食いたいんだよ」

「Aはどっちがいい？」

『パスタ』

「「二択じゃないんかいっ！！」」







〈最後セリフだけでごめんなさい〉

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