時代が変わろうとも宿儺の姉［両面宿儺］

二十一話 ページ25

そんな訳で、2人が盛り上がり東京観光in六本木になり辿り着いたはずだったのだが_____



ズズズズ....



「『いるな/いますね、呪い』」


着いた先は呪いの気配がする廃ビルだった。
もちろんこんな所に連れてこられて2人が騒がない訳がなく...。


「「嘘つきーー！！」六本木ですらねー！」

「地方民を弄びやがって！！」


こうなった訳だ。


「でかい霊園があってさ廃ビルとのダブルパンチで呪いが発生したってわけ」


それをフル無視して説明を始めた五条。
少しくらい謝ってやればいいのに。


「やっぱ墓とかって出やすいの？」


あれだけでかい声で騒いでたのに虎杖君すぐ切り替えたな。切り替え早いのは大切だけど、ちょっと意外だな、虎杖君ってもう少し騒ぐタイプかと思ってた。


「墓地そのものじゃなくて墓地＝怖いって思う人間の心の問題なんだよ」

「あー学校とかも似た理由だったな」

「ちょっと待って、コイツそんなこと知らないの？」


虎杖君が呪術界では当然のようなことを質問するから野薔薇ちゃんが反応した。当たり前か。


「実は.....」


そんな訳で、伏黒君がかくかくしかじか説明してくれた。


「飲み込んだぁ！？特級呪物をぉ？？」

「きっしょ！！ありえない！！衛生観念キモすぎ！！」


確かに。あの見た目を喰おうとは思わん。
虎杖君には申し訳ないが、


「んだと？」

「『これは同感』」



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「Aさんまで？！」

「弟の指なのに？」

「例え弟の指でもあんな熟成された物食いたくないわ」

「それもそうだね(笑)」

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