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こんなにも困惑したのは、いつぶりだろうか。
人生を歩んでいれば、困ることなんて星の数ほどあると思う。
しかし、生まれてから二十数年、こんな形で困ることになるとは思わなかった。
太陽の出ていない今日は私にとって良い日である。
テレビをつければ女性アナウンサーは夜まで生憎の曇り空と言っていた。
朝食にトーストとコーヒーを飲み、いつもより少しだけ気分が良かった。
しかしそれも、来客のせいで台無しになってしまう。
玄関前に、男がたっていた。曇りガラス越しにみえるシルエットは
戸を開けることもせず、ただただ立っていた。
玄関前に居座られるのもどうかと思い、少し近寄って声をかけてみる。
『…どちら様？』
男のシルエットは私の声にびくっ、と震えた様子。
男は戸を開けようと手を伸ばすが、何故か手を引っ込めた。
手を伸ばしては引っ込めるの繰り返し。開けたいのなら開ければいいのに
一体何が彼をそうさせているのか。
痺れを切らした私は、玄関の戸を開けた。
『…なんの用？』
｢あの、その、ちち、治療を…頼みたくて…｣
始めてみる顔だった。身なりも顔も普通の一般人のようだ。
年は二十代前半くらいだろうか、もじもじした様子で顔を伏せている。
『…見たところ、怪我はなさそうだけど…』
｢あっ、いや、体がおかしくって…｣
ぱっと顔を上げた男。心なしかほんのり顔が赤みがかっているようにみえる。
目線が合うと突然、男の息が荒くなった。
｢お、おねがいします…診てくださいっ｣
風邪か何かだろうか。ここは橘医院なんて名前でやっているが
風邪や病気の患者に処方できる薬は扱っていない。
お引き取り願おうか、とも思ったけれど
この男の様子だとまた玄関に居座られそうだ。
しょうがないか…
ため息が出た。
『…診てあげる。……けど、終わったらすぐ帰って。…』
｢え、あっ…は、はい！｣
少し面倒な客だと感じた。
けど、横暴で言動が荒い客と比べればまだマシか、と
特に気にしなかった。
この判断が、仇となった。
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A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» そう言っていただけるとありがたいです。とても励みになります。期待に少しでも応え、１日でもはやく公開できるよう頑張ります。コメントありがとうございました(*´-`) (2019年4月6日 14時) (
レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 返信ありがとうございます！そうですね、私も急かすようなことを行ってしまいすみません、、、気長に待っているのでこれからも頑張ってください！！応援しております (2019年4月5日 23時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» 申し訳ありません。そちらはまだ調整中でして…。ここしばらく仕事が忙しく、公開するのはもう少し先なのですが、それまで待っていただいてもよろしいでしょうか？私の身勝手な理由で大変申し訳ありません。 (2019年4月5日 21時) (レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 女医さんシリーズのパスワード教えてくれませんか？？？ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 桂落ち希望！！！！ (2019年3月25日 1時) (レス) id: 1283a49d39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A | 作成日時：2016年5月4日 21時
