【銀魂】睨まないで女医さん

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今、あいつはどうしているだろうか。






戦争中でもあいつは

泣くことも騒ぐこともなく、
ただただ倒れた仲間を治療していた。




戦争の真っ最中、


仲間たちを治療している時、
大人数の敵に襲われたことがあったらしい。



あいつに怪我を診てもらっていた仲間から聞いた話では、



自分達が怪我で動けない中、
アイツは一人、刀を持って敵に迎い撃ち、
見事、全員倒したそうだ。








あいつの事だ。しっかりと医者としてやっているんだろう。




俺が勝手に決めた。

平和でのどかな田舎で、小さな病院でも開いているんだろう、と。
愛想もなく冷たい奴だったが、女子供には優しく、思いやりのある奴だ。





ひっそりと平和で静かに、これからも生きていくんだろう、と。









そう、思っていたんだが…………









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｢……銀さん…？｣


｢……？どうしたネ。挨拶もできないアルか?｣






二人が俺を見て言う。







｢…………あ、い、いや…その、だな……｣







そう、そうだ。


あまり表に出たがらない性格だった。
どっかの田舎で、医者として働きながら、充実ライフを送っているはずだ。




じゃ、じゃあ…それなら、





いま、目の前にいる女は

いったい誰だ。







俺を見て、立ち竦んだまま、声もあげない

白衣を着た、見飽きたようで妙に懐かしい女は…









｢………………お前……A、か…？｣







口から出てきた声は予想以上に、細くて弱く。

その言葉に新八も神楽も驚いていた。






沈黙が流れる。


人違いだったらすっごい恥ずかしいぞ。







『………銀時…？…』







ソイツの言葉に、二人はまた驚いたが、





久々に聞いたソイツの声が


俺の予想以上に綺麗になっていて、









俺もまた、驚いた。









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