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俺がまだガキの頃。
松下村塾に一人の子供が来た。
年は俺と同じか、少し下だと思う。
綺麗な顔をした、女の子。
子供にしては大人しく、泣いたり騒いだりしている所は一度も見たことがない。
外で遊んだりせず、ずっとただ一人、部屋で分厚い本を読んでいた。
まわりに馴染めないのか、いつも一人だった。
その日もソイツは、部屋で座りながら本を読んでいたので
かるく声をかけたことがある。
｢なぁ、いっつもひとりで何読んでるんだよ｣
座っているソイツに、上から見下ろす形でそう聞けば
ソイツは本から目を離し、
俺を見上げて、すぅっと目を細めて言った。
｢………あなたの髪色、きらい。｣
俺の質問にも答えず、ただ俺の頭を見て“きらい”と言われた。
誰だっていきなりきらい、と言われれば嫌な気持ちになるだろ。
それからはソイツに声をかける気にもならず、
いつも一人で本を読んでいるソイツをチラ見するだけだった。
すると、チラチラと見ていた俺に気づいたヅラが
俺に近寄ってきた。
｢銀時…お前にもついに春が……｣
｢ちげぇよ。馬鹿野郎｣
ヅラは横目でソイツを見ながら
小さな声で呟いた。
｢………医学書を読んでいるらしいぞ。父親が腕のある医者だと聞いたことがある。｣
｢……なんでテメェが知ってるんだよ｣
｢噂で耳にしただけだ。あの医学書も父親のものだろう。｣
外で遊びもせず、熱心に読んでいたのは医学書だった。
将来的に医者になるのが目標なのかもしれない。
———————
それから少しして、何故あのとき俺の髪を嫌いだと言ったのかが気になり、
特に何か考える訳でもなく、俺はまたソイツに声をかけた。
｢…なんで嫌いなんだよ｣
この前と同じように上から見下ろす形でそう聞いた。
ソイツは少し首をかしげ、あ、と声を出して答えた。
｢…まぶしいの。……まぶしい、から。｣
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A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» そう言っていただけるとありがたいです。とても励みになります。期待に少しでも応え、１日でもはやく公開できるよう頑張ります。コメントありがとうございました(*´-`) (2019年4月6日 14時) (
レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 返信ありがとうございます！そうですね、私も急かすようなことを行ってしまいすみません、、、気長に待っているのでこれからも頑張ってください！！応援しております (2019年4月5日 23時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ゴリゴリ子さん» 申し訳ありません。そちらはまだ調整中でして…。ここしばらく仕事が忙しく、公開するのはもう少し先なのですが、それまで待っていただいてもよろしいでしょうか？私の身勝手な理由で大変申し訳ありません。 (2019年4月5日 21時) (レス) id: c6331c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリゴリ子(プロフ) - 女医さんシリーズのパスワード教えてくれませんか？？？ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 3d03260b0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 桂落ち希望！！！！ (2019年3月25日 1時) (レス) id: 1283a49d39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A | 作成日時：2016年5月4日 21時
