母性が高すぎます先輩 ページ6
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15分以内の食事も終わり、全員それぞれのクラスへと戻っていったがエースはクルーウェル先生に呼び出され連行されていった。さっきの実験失敗してたからな…と哀れみの視線を向けながら監督生とデュース、グリムは教室へと向かった。他愛もない話をしながら歩いていると、
「あ。また会ったな〜。」
「A先輩ぃぃ♡ はい、さっきぶりですね!……と、フロイド先輩。ちーっす。」
「あはは。締められたいの小エビちゃん。」
運動着を着ているAとフロイドに遭遇した。Aにはとっても良い挨拶をするのにフロイドには不良みたいな挨拶をする監督生。大丈夫です、これが彼の通常運転です。
デュースもマブダチの変豹ぶりに一歩ぐらい引いていたが気にしないようにした。自分だって変豹するしな、うん。良い子である。
そんな良い子の横でばちばちと火花を散らす二人。Aはため息を吐くとこら、と二人の背中をぽんと叩いた。
「はいはい。喧嘩すんな。すぐキレない! 授業まで残り4分35秒だよ。早く行かないと遅刻するだろ。」
「何で秒数までわかんのぉ…。」
「監督生も。ちゃんと先輩には挨拶しようね。」
「はいA先輩!」
「ん、いいこ。」
ふにゃりと笑いながらぽんぽんと頭を撫でられた監督生はバブちゃんになると思った。母性EXです。デュースの頭も撫でてじゃーね、とフロイドを引っ張りA達はグラウンドの方へ向かっていった。
ぽつん、とその場に佇んでいるとぽつりと監督生は呟いた。
「おれ、いまうまれた…。」
「うまれたな…。」
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