来訪者 ページ18
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「僕の話は以上です。」
「爆弾置いていきやがって。」
「みんな、あいつらから何かしら貰ったら気をつけるんだよ。」
「拙者、魔法薬判定機みたいなものを作ってみるでござる。急ピッチで。」
「頼むわよイデア。」
「最悪分からなかったらうちの寮生共を使え。俺が許可する。」
「獣人の鼻は確かだからな。」
この人たちって本当常にサバイバル生活送ってんな…とAは憐れみを込めた目で彼らを見た。まさしく学園サバイバル。立派な魔法士になる為にこの学園に来たはずの彼らの目的は生存になっています。怖すぎる。
その時であった。
ドアが叩かれたのは。
A以外の全員が固まった。石化した。
そして間を置いて再び叩かれた。
今日は貸し切りなのでAはきちんとcloseの札を立てた。首をひねりつつ立ち上がって、ドアの方へ行こうとするとレオナに腕を掴まれる。見るとその顔は真っ青であった。Aがぎょっとするとレオナに紙を見せられる。
そこには、出るな。の一言が。
Aが周りを見ると寮長達は全員頷いている。みんなもれなく顔真っ青です。この状況で出る訳にも行かないのでAが再び座ろうとした時、声が聞こえてきた。
「レオナさーん? いるんスよね?」
「カリム。お前もいるだろう?」
「アズール、迎えにきたよぉ〜。」
「毒の君! 迎えにきたよ!」
「リドルく〜ん。会議終わったでしょ? ケーくんと帰ろー♪」
「兄さん! 普段終わる時間より1分35秒遅いから心配になって来たよ!」
「マレウス様。お迎えに上がりました。」
聞こえてきた声に寮長達は更に顔を青くさせる。ラギー、ジャミル、フロイド、ルーク、ケイト、オルト、シルバー。みな彼らの寮生でありヤンデレ集団である。
ばっ、と全員が壁掛け時計を見る。確かにいつもより遅い。だがそれはオルトが言っていたように約1分程だ。たかが1分遅いだけで迎えにくんのかあの人達、とAは絶句したが寮長達はそれより別の事に絶句していた。
だって、誰にもこの場所で寮長会議をやると言っていないのだ。
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あ - 続きが気になる… これで終わりですか? (8月13日 17時) (レス) @page34 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
東方ファン - 続きが気になりすぎる (2022年11月13日 17時) (レス) @page25 id: bfe8569d3e (このIDを非表示/違反報告)
はむたろお - 好いた。 (2021年6月11日 19時) (レス) id: 465ae5e9fb (このIDを非表示/違反報告)
ミイ - もっと続きが読みたいです!まさか寮生みんながヤンデレ化するとは思いませんでした。なんかもう怖いです。推しが寮長と副寮長なので複雑すぎる気持ち (2021年4月1日 13時) (レス) id: ee8e1aafa2 (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - うわぁ……頑張れください寮長様 (2021年2月22日 20時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
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