妖精の君と人間の僕は不釣り合いですか？【Miya×Tama】

29 胸キュン ページ31

"M"side


昨日のウグイス、なんだったんだろ。


キタミツとガヤさんには
かわされた感満載だったけど。


二「おはよー、宮田ー！」


千「おっはー。」


後ろから肩を叩く2人。

急にくるもんだからびっくり。


宮「おー、おはよ。」


横尾さんは今日も忙しいので別で登校です。


二「どしたー。なんか悩み事かぁ？」


宮「え！？わかるー？」


千「アニメの話とかやめろよー？」


そうですそうです。

俺はアニメオタクであり、
よく悩み事、と言っては

『最終回録画してない！！！』

だの困らせてきたわけです。


でも今日は、あのウグイスで頭いっぱい。


宮「昨日さ、ウグイス見たんだ。」


二「へー。珍しいな。」


宮「でしょ？

そのウグイスがタマんちに入ってったわけよ。」


千「ふーん。飼ってるんじゃない？」


宮「知らないの？
ウグイスは飼うのに許可がいるの。

キタミツとガヤさんに聞いたら
様子おかしかったし。」


二「別になんともないっしょ。」


千「なんでウグイスなんかでそんな必死に悩んでんの。」


確かに。

なんでだろ。

あの緑の毛が、揺れていたのを思い出す。


宮「今まで見た鳥の中で一番きれいでさ。

惹きつけられたっていうか…」


二「ははっ、恋みてー！」




宮「…うん、そうかも…」


二 千「……はっ！？」


千「バカ…なの？」


いやいや、あなたたちより頭の方は優れてます。


二「お前はなー、まだ恋を知らねーんだよ！」


そんなはずは…


でもどこかで感じたことのある胸キュン。


そうだ。

まるで、タマを見た時と同じような…


「お、おはよー…」

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