妖精の君と人間の僕は不釣り合いですか？【Miya×Tama】

27 ウグイス ページ29

"M"side


授業が終わる。


月曜日。

昨日の3人のお披露目会は楽しかったけど…

また一週間長いなぁ。


休みたーい！！


でも今日は練習がない。


横尾さんは生徒会で来れないし、

二階堂と千賀も、

なんか家の用事らしい。


なんだかんだでこの学校入れるの、金持ちだけだしな。

二階堂と千賀は金持ち枠。

俺は頭脳で入った特待生だし。

家は超一般家庭。


横尾さんなんか頭いい上に金持ちだ。

ずるいなぁ。


帰り道、トボトボと歩く。


今日、タマも一緒に帰れないらしい。

何でかは教えてもらえなかったけど。


歩いていると、緑色の綺麗な鳥が見えた。


鶯…？


こんなに寒い真冬に？


まだ鶯の季節は少し早い。


どっかで飼われてるやつかな？


でも確か鶯って、
許可必要だよな。


こんな簡単に居るものか？


気になって、後を追った。


宮「は、速いな。」


流石鳥だ。

人間の俺には全然追いつかない。


すると鶯は、大きな家の中に入って行った。


宮「ここの家の鳥か。


って、タマんちじゃん！！」


前来たとき、鳥飼ってるように見えなかったけどな。

やっぱり迷い込んだのか？


いや、でもガヤさんカラス好きだし。

ガヤさんの趣味かも。


明日タマに伝えよう。


「おう！宮田！」


宮「あ、キタミツ！ガヤさん！」


生徒会の仕事を終えたのか

2人が帰ってきた。


藤「どうした？」


宮「いや、鶯が家の中入って行ってさ。
飼ってるの？」


・・・・・


聞いちゃいけないことだったか？

2人して黙ってしまった。


藤「あーそれはあれだ！

俺が飼ってんだよ！！」

北「そうそう、

お前の見間違いじゃね！？」




あのー…

2人、言ってること食い違ってますけど…

28 事情説明→←26 勘付かれる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す