告白したら大食い系女子に避けられた。【中原中也】

避けられた。１５ ページ17

中「おい。もう動いていいのか。」


『はい。お陰様で。』


目の前の大量のご飯を頬ばりながら返事をする


中「それ…全部食べんのか？」


いかにも吐きそうなゲンナリした顔で言われる


食べれるから食べてるんだよ！！


『勿論です。たくさん食べればきっと傷も早く治りますから』


中(むしろ悪化しそうなんだけどな…)


『というか私になんのご用ですか？』


最近ほんとうに私に構ってきますね…


中「え、えぇ〜と、もう動いていいのか？」


『それさっきも聞きました。』


中「………。」


『もう…下心が丸見えなんですよ。私に構ってる暇があったら…』


中「下心があったらダメなのか…」


え、なんて言ったんですか？


『ん？ごめんなさい中也さん。なんて言ったのか分かりませんでした』


中「ダメなのかよ！！」


ドォォォォォォォン！！！！！


わ、わぁ〜私、壁ドンなんて人生初めてです。


私の真横の壁がボロッボロですけどね。


『あ、あの〜中也さん？？？』


中「……好きなのに。」


『へ？？』


中「こんなに好きつってんのに…！！Aは……Aは…」


『中也…さん。』


こんな真面目な中也さん初めてみたかもしれない


中也さんが手をどけると同時に壁の破片がパラパラとおちる音がした。


中「悪い…。忘れてくれ。」


吐き捨てる様に言い去っていった中也さん。


『忘れれる訳…ないじゃないですか。』


私は女の子らしくないから…壁ドンされてトキメク事も無いですし


かといって何も感じなかった訳でもない。


でも確実に私の中で何かが変わった。


………色んな意味で。

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