スキル幸運EXの糸師家長女

兄への印象 ページ29

「僕は初耳なんだけどどこでいってた？」

「あれ、知らなかったんだ。確か、数ヶ月前のサッカーの雑誌に書いてあったよ？」

サッカーの雑誌とか見てないから知らない。というか、凛が毎回毎回、買ってくるのだが冴が乗ってるところをビリビリ破くせいで冴のことは全然わからない

「そうなんだ。初めて知ったよ」

あとで冴にメールしてやろう。なんでよりによってとんでもない発言をしたのかと問い正さないといけない

「糸師冴選手って糸師さんには甘いの？」

「激甘かな。あまりにも他の人に対しての温度差が激しいから二重人格だと思う」

僕の時の対応とマネージャーさん達の対応を見ていればわかることである

「え、シスコンな糸師冴選手とか想像できない………」

「あの人、サッカーと僕以外は興味ないから」

いや、むしろ、サッカーよりも大事にされているといってもおかしくはないかもしれない。だって、前に一回だけ僕が事故にあったときに試合すっぽかして来てくれたからな

「身内から聞くと想像の予想斜め来てびっくりなんだけど」

「だから、二重人格だと思ってくれていいよ。あの人、人格のスイッチのOFFONの切り替えが激しいから。いちいち気にしててもどうにもならない」

それは凛にもいえるけどな

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