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狂気 ページ8
2対1なのもあり、防戦よりなマイキーだがとうとう足と腰を拘束され、一虎に拾ったであろう鉄パイプで思いっきりマイキーの頭部を殴った
「マイキー!!!」
ドラケンの叫びで東卍のメンバーが手を止め、倒れたマイキーに目を止めた
「芭流覇羅、俺らの勝ちだ」
「芭流覇羅オレらの勝ちだ」
すると、ムクりとマイキーが起き上がった
マイキー？？
「一個だけ教えてくれ、一虎」
「あん?」
「俺はお前の敵か?」
「俺はお前らのせいで苦しんだ。お前はのせいで年少にいたんだ」
「は?何言ってんだテメェ」
「敵に決まってんだろーが!!!俺は邪魔なモノを排除する」
一虎は山積みの廃車のさらにてっぺんへと上がる。
「知ってるか?マイキー
"人"を殺すのは"悪者" でも、"敵"を殺すのは"英雄"だ」
まだ2年前のあの事件を受け入れられていない狂気に囚われたままの一虎だった
どうやったら受け入れられてくれるんだろ
マイキーを鉄パイプで殴り続ける
「俺は英雄になる為に敵を殺す」
一虎のいう英雄は英雄じゃなく妄想で作られた唯の悪に過ぎない
英雄は敵なんか殺さない
敵を殺すのは英雄なんか言わない
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作者名：不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年10月15日 17時
