苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない6 (ページ38)

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奢りページ38

「シエルちゃん、場地さんがいねえ間は壱番隊隊長はたけみっちでいいんだよな?」

「……いいよ」

ペケちゃんを抱きしめながら私はつぶやいた

未だに包帯ぐるぐる巻きの私はようやく家事をすることの許可がでた

まだ傷口が開きそうだから走るのは勿論、喧嘩も禁止だけど

毎回毎回学校に通う時は千冬といって下校してそのまま、病院にお邪魔する日常である

たけみっちから集会が終わったら未来に帰ると告げられた

圭介は助けられたしね

「俺が東卍抜けようとした時、止めようとしてくれてありがとうな」

「……千冬やめたら……圭介の面倒見れるやつ入れなくなる」

「それもそうだな。俺以外場地さんの面倒見れる人はシエルちゃん以外いないもんな」

私はあいつのお世話がかりではなく彼女である

でもどっちみちあいつが起きたら当分、謹慎だってマイキーいってたしな

「帰ってきたら盛大に場地さんのパーティやろうぜ」

「いいね」

それはいいだろうな

勿論、あいつの奢りでやろう

まぁそれくらいは許されるはずだ