お出かけ ページ29
圭介の病院と学校を往復しつつ家事をやる私を見かねてエマとヒナちゃんと引っ張られて買い物にいったりした
だけどやっぱり圭介ばっかり思い出してしまう
私は思ったよりも彼のことを愛していたようだ
「ねぇ、ウチが死んだらドラケンはうちのこと思って泣いてくれるかな?」
「エマ!演技でもないこと言わないの」
「エマちゃん?」
「冗談だよ。でも、いつどこで何が怒って死ぬかなんかわかんないじゃん」
……それはそうだ
ついでにいうと私は気づいてしまった
ここにいる全員、現時点で未来に生きていないという恐ろしいことに
「…シエルちゃん、大丈夫なの?」
「…目覚めるまで私は待つって決めた。何年も何十年も」
「本当に彼氏君生きててよかったね」
ひなちゃんは優しい
「うん」
「もー、場地ったらうちの双子の可愛い可愛いお姉ちゃんをあげてるのになんで目が覚めないのよ!
本当にもったいないんなから!
シエル姉、あいつがいない間に楽しいことしてあとで目が覚めた時に自慢してやろう。そしたらあいつ悔しがるよ〜?」
それは楽しそう♪
一回やってみたかったんだよ
あいつが起きてきた時にどんな反応するか楽しみだな〜
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作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年10月15日 17時