本音 ページ2
「絶対に油断しないでね、死なないでね」
愛してるから
「わかってる。お前の為にも生きて帰ってきてやる。だからお前も乗り込もうとすんなよ?絶対に」
「うん」
なんでばれてるの?
「ごめんな。こんな細くて弱い体にいっぱい傷つけさせちまって。俺らのことでお前を巻き込んでごめん」
「マイキーと同じこといわないで」
「やっぱりあいつもいってたか」
「……うん」
圭介は私の両手足の傷を見てから悲しそうな顔をしていた
「……なんでもいいから死なないでね。自害したりなんてしたら……二度と許さない」
「するわけねーだろ」
「……だったらそのナイフいらない」
「お前、気づいて!!」
「……圭介がするくらいなら私は自 殺する」
「!!それは絶対にだめだ」
「だったらやめて。そんなこと……圭介が死んだら私は生きる理由の一つを亡くすんだから」
「そんな悲しいこというなよ。俺は死なねーから」
「……」
無言で見つめ合うと圭介は私の顔を両手で触る
そして徐々に顔が近づいていき……
________________
「ごめん。遅くなって」
「いや、全然、大丈夫」
「俺らのこと忘れてたよね?完全に」
たけみっち、うるせえ
「オイ、テメーと二人で話す事なんてねーぞ?」
「俺には場地君が何をしたいのかわかんないっス。むしろそんな事どうでもいいんです
ただ、どうか明日を乗り切って下さい。どうか、死なないで。マイキー君とシエルちゃんが悲しむから」
「アイツは敵だ。明日俺が殺す。アイツにそう伝えろ……
あと、シエルを頼むって伝えておけ」
「!?」(場地くんはやっぱり心から愛してるから裏切れないんだ)
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作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年10月15日 17時