迷い ページ45
気がついたらまた左腕にカッターナイフをあてていた
「……」
すぐさまカッターナイフを血を拭き取ってから新しい包帯を巻いてアームカバーをつけた
無意識にまたやってしまった
あ〜あ〜、ばれたら怒られる
最近、変な癖がついてしまった
やろうと思ってやってるわけじゃない
だけど気がついたらこの有様……
両腕はすっかり傷だらけである
はぁ……私はやめられそうにない
この間もわざと包丁で切ったりしてしまった
「…………はぁ……ごめん、圭介」
簡単に約束を破ってしまった
なんとかしてやめないとな
とりあえずカッターナイフ捨てようかな
ハサミはまぁ……大丈夫か。そんなに切れないし
とりあえずカッターナイフをゴミ箱に捨てる
あ、でも…傷だらけなんだから増えても同じか
女のコだから?そんなこと、どーでもいい
刺されても、炙られても、殴られても、私は生きている
わかんないよ、真兄
自分を犠牲にして人を助けるためのどこがだめなんだ?
私が死んで誰か助かるならそれでいいじゃない
そう考えると自然に楽になっていくのを感じる
それでいいんだ。私は
一度、自分が傷ついても誰か助かればいい
そんな思考になんで気づかなかったんだろ
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依梅 - コメント失礼します!この作品の続きが気になります!更新頑張ってください! (2021年9月25日 6時) (レス) @page2 id: ba6ffaa2a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年9月25日 0時