苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない2 (ページ44)

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相談ページ44

「なぁ、シエル。怪我大丈夫か？頭いたくなってりしてないか？」

「大丈夫」

「俺、兄貴を殺してお前をこんな風にした一虎のこと許さねえから。場地は許したけど」

私とマイキーはその一虎から殺意を持たれているんだけどね

「俺、未だに信じられねーんだよ。真一郎が一虎に殺されてお前を殺しかけたって。あいつが受け入れられず俺とお前のこと恨んでること。だから俺は許さねえ。兄貴奪ってお前まで奪おうとしたんだがら」

「……あのさ」

「うん」

「私のせいで誰が傷つくんだって」

「誰にいわれた!?」

「……一虎」

「は？」

あながち間違ってない。私の周りでは誰かが傷ついている

そんなことは何回も思っていたから

「気にすんな。あんな奴のいうこと」

「うん……」

私のせいでイザナは傷付いて私と決別した

私のせいで真兄は死んだ

あとから携帯に盗みに行くってメールがきてたのにきづいた

あの時止めればよかったって

気づけばよかったって

そんなふうにしかおもえない

私が最後に右目で見たのは変わり果てた真兄である

私は全身傷だらけで右目も見えないのにまだ生きている

私は約束のためにいきなきゃいけない

ねぇ、わかんねーことばっかりだよ。真兄