苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない

本当の思い ページ39

「シエル!!エマ!!大丈夫か？」

「真一郎、病院なんだから静かにしろ」

「シエル姉なら大丈夫だよ」

「平気」

「また派手にやったな。お前は。エマを庇って」

「ごめん」

「怒ってねえから安心しろ。エマを助けたんだろ？お前は本当に凄えお姉ちゃんだ」

頭を撫でられた

当たり前だ

姉は妹を守るのが当たり前なんだから

「エマが怪我しなくてよかった」

「シエル姉…」

「シエルうーー！」

あ、圭介……

「うるせーよ。場地。病院なんだから静かにしろ」

「圭介。もうちょっと落ち着け」

「ご、ごめん…シエル、大丈夫か！？その頭」

「！?」

頭を抱えられて抱きつかれた

「また派手に怪我したな。傷とかは残らねえよな」

「う、うん」

別の意味で死にそうです

いや、すぐ離されたけどやばい

中々よかった……

「よかった。頭殴られたって聞いた気はまじびびったから」

「場地、俺らいるんだけど?」

「圭介……お前、油断も隙もねえな」

「？そんなもんわかってるよ」

「お前…鈍すぎ…」

「シエル姉、よかったね！」

エマ！！揶揄わないで！！

心臓持たなくなりかけてる

はー、なんで私好きになったって自覚したらいちいち恥ずかしくなるんだろ

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