苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない (ページ38)

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気づいたページ38

「大丈夫か？シエル？」

「マイキー？……あれ、私……」

「シエル姉！よかった！目覚めて！」

「あいつらなら俺がぶっ飛ばしておいたから安心しろ。真一郎にも電話したし今から病院連れてってやるからな」

マイキーに背負われながら私は大人しくしといた

マイキー、来てくれたんだ

しかも助けてくれたんだ

「つったくお前もエマも無茶しやがって。本当に世話がかかる妹達だよ」

頭がガンガン痛いし、あんまり考えられない

あーあー、私はまたやっちゃったんだ……

「場地も心配してんぞ。すぐ病院にくるっていってた」

「え？」

「シエル姉、マイキーの言うとおり、場地ったら珍しく焦って心配してたよ？よかったね」

「なんで」

「そんなのシエル姉のことが大好きだからに決まってるじゃん！場地、無自覚だけどシエル姉のこと恋してるからだよ！」ボソッ

衝撃的な事実

え、あいつ、私のこと好きなの？

いや、それはないなぁ

だってあいつ、片思いの意味さえわかんないだぞ？

できるわけがない

あ、でも、私は場地のこと、恋してるわ

合うたびにドキドキするし、二人きりのお出かけするの他の男の人より楽しいし

これが恋……

たった今気付かされた