苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない (ページ17)

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悲劇ページ17

イザナは幼い頃からよく喧嘩をしていた

私とエマがいたときから喧嘩ばかりして怪我ばかりしていた

だけどイザナは喧嘩が強かった

施設にいってからもそれは変わらなかった

イザナは施設の子からは遠巻きにされていた

だからイザナに恨みをもつ不良がイザナのいる施設に嫌がらせをしていた

あまりにもやり方が酷いので流石に無視ができなくて

私はイザナに忠告した

喧嘩はしてもいいけど無関係の人間を巻き込むなと

イザナは毎回それを聞き流してたけど

でもイザナはそれを聞くべきだった

数週間後あったときに、私もイザナもイザナに恨みをもつ不良にやられて怪我をして病院にお世話をする羽目になってしまったのだから
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私がイザナに会いに行ったときがきっかけである

真兄に先に下ろしてもらい、イザナのところに行く途中でイザナをリンチしようという話を私は聞いてしまい、急いで本人に伝えていった

「シエル！？今日は一人なのか！！」

「真兄はあとからくる！そんなことより早く逃げて！イザナ！殺されるよ！さっき、空き地でイザナに襲いにくるって！！」

「え？それ、本当か！」

「だから今、急いで……イザナ？」

いきなり目の前でイザナが倒れた

恐る恐る後ろを見るとイザナの後ろに不良がいた

「尾行して正解だったな。ここまで案内してくれるとは」

私はまた選択を間違えてしまったようだ

空き地かはつけられてるなんて気づかなかった

イザナに伝えないといけない一心で私は尾行されてきた連中のことを考えてなかった